第3話

ギィィ……

「あ、暁さん開きましたよ!!」

どうやら、下界に着いたようだ。

さて、どんな世界なのか楽しみだな‼︎

「「え……」」

俺たちは絶句した。

何故なら、その世界は既に壊滅状態と化していたからである。

「なんでこんな状況に……」

「一体、この世界に何があったんだ⁉︎」

俺たちは人が住む集落を探すことにした。

「と言うよりも、もう人類もいないんじゃないんですか?」

「いや、人がいない世界には、神は降臨できないから、絶対にいるはず……」

そんなことを話していると、黒いマントを身に付けた男が1人で立ちすくんでいた。

「あの〜、人のいる集落を探しているんですが……」

「……」

男は無反応であった。

「すまない、道を聞きたいんだが?」

俺は、肩を掴みこちらを向かせた。

「っ……」

男は泣いていた。

この世界に絶望し、もう何もかもを諦めたような目で泣いていた。

「申し訳ない、私としたことがまだ生きている人がいたとは……」

「おい、この世界に何があったんだ?」

「この世界は、魔王によって滅ぼされたのですよ、

「ほお、なぜ俺が異世界から来たと分かる?」

「服装ですよ、そんな和服は地球の日本くらいにしかありませんから」

「なるほど……、それで、なぜ魔王によって滅ぼされたんだ?」

「そんなこと、決まっているでしょう?魔王の暴走ですよ」

「なんだと?」

「魔王が復活と同時に自我を保てなくなり、厄災化したのです。私が制御しきれなかったわけです」

「お前は魔王の幹部なのか?」

「元ですよ、勇者ではダメだったので、私が魔王の首をはねましたが、遅すぎました」

「……」

「魔王はもう既に魂だけの存在ではありますが、肉体を無限に創造することが出来てしまうのですよ」

「この世界の勇者や転生者は?」

「生き残った人々の救出や治療、そして、私のように戦う者が、生き残りです。残りは、死にました」

「そうか、勇者とこの世界で人類の長をしている者に会いたい。連れて行ってくれないか?」

「承知致しました。あなた方であれば、我々の世界を救済してくださることを信じています」

「ああ、任せておけ!!」

「暁さんと私なら」

「どんな世界だって救済してみせる!!」

こうして俺たちは、この世界の人々に協力することにした。

何故なら、こんな滅びは間違っている。

そんなことくらいは、刀だった俺でもわかる。

「この世界は、俺が、いや俺たちが元に戻す‼︎」



________________________

「あーあ、そちらの道を選んだのか。まあ、そちらの方は、じごくだが、神としては正解だよ」

「どうしたオーディン?」

「すまない独り言だ、ゼウス。ところで、今日は何の用かな?」

「ああ、11神会のあと1柱の神は誰にするのか決めたのか?」

「ああ、もちろん決めてある」

「もしも決めるのに迷っているのなら、俺は、アリアたんを……、何?もう決めているのか?」

「ああ、暁だ」

「まさか、あの若僧にするのか!?」

「ああ、何か問題があるのか?」

「いや、無いがアレはが拭えた訳ではないだろ?」

「だから今旅をさせているんじゃないか」

「旅の末に何を望むのだ貴様は?」

「僕は彼の可能性にかけているのさ。なんせ僕は結末は常に見えているのだから」

「まあ良い、だが、ヤツが邪神と化したら、貴様が責任をもって打ち取れよ」

「もちろんだとも、僕のグングニルは、誰も回避することは出来ないのだから」

ゼウスは立ち去った。

「さて、君たちの活躍が楽しみだよ、未来の







第三話 救いを求める者と与える神 [完]















________________________

(あとがき)

皆さんこんにちは、汐風波沙です!!

さて、本日から毎日投稿期間が始まりましたが、初日から、自分は早く終わらないかな……なんて思っていませんよ!!

ちなみに、明日は、別の作品の更新の予定です。

詳しくは、僕のTwitterを見て頂けると、予定をツイートしているので、良かったら見てみてくださいね!!

良かったらこの作品のフォロー、レビュー、感想などを頂けると、今後制作していく上で、考慮していこうと思うので、よろしくお願いします!!

最後になりましたが、これからも、自分の投稿している作品、そして、この作品をよろしくお願いします!!


以上、汐風波沙でした〜!!

また次回の更新で会いましょ〜う!!

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