第2話
「暁さん、この辺りでお互いの能力の把握をしておきませんか?」
「そうだな。お互いの能力がわかってれば、戦い方を工夫できるからな」
「では、私から。私は回復魔法と身体強化の魔法、そして、バフフィールドというオリジナルスキルを持っています」
「バフフィールド?」
「まあ、簡単に言えば、範囲内の仲間を強化したり、回復したりする結界ですね。ちなみに、私が攻撃を受けると解除されるので、ご注意を」
「なるほど、なら、基本は俺が桜を守りながら範囲内に相手を誘き寄せて叩くってことでいいか?」
「まあ、それが一番妥当ですね。私、回復と強化しか出来ませんから」
「デスヨネー……でもさ、バフをかけるのが俺だけなら、範囲じゃなくても……」
「それは、神にしか出来ませんよ。1人に対して複数効果を現す魔法は、加護に分類されるので、神器の私には、出来ないことなのですよ」
「なるほど、でも、魔法を複数重ねれば……」
「唱えるのが面倒ですし、効率が悪いです」
「なるほどな……、よし、お前の能力はわかったが、じゃあ、次は俺の能力の番だな。俺は、見せた方が早いから、見せるよ」
俺は、1枚の紙を取り出し、桜に見せた。
「な、なるほど……、これなら、魔王なんて30秒で倒せるのでは?」
名称 暁
種族 神(付喪神)
状態
攻撃力:1200000(武器所持時+8800000)
守備力:測定不能
魔力:なし
魔法耐性:無効化レベル
能力
状態異常無効化 刀の使い手 剣技の記憶 想像したものの生成・複製・強化 ???
権能
??? ??? ??? ???
「まだ成長の余地があるのが、さらに腹立たしいですね」
「桜さん、それは、きっと気の所為だよ‼︎」
「気の所為ですかね?」
「ああ、気の所為以外ありえない。何故なら、それは、俺が下界にいる時のステータスだからだ‼︎」
「そうでしたね、神は下界にいる間は弱体化しているんですもんね」
「まあ、必要に応じて能力以外、つまり権能の申請を出さないといけないがな」
「神って面倒なんですね……」
「ああ、とても面倒だ。神器の使用が許可されても、フルでは使えねぇしな」
「つまり、私を全力では使えないっていう訳ですか⁉︎」
「そうなるな……」
「やはり、私は文字通りのただの荷物に……」
「あぁあぁあぁ‼︎荷物なんかじゃないよ!」
結局この後も、俺は下界に着くまで桜を慰めることになってしまった。
第2話 成長の余地
[完]
________________________________________________________
(あとがき)
皆さんこんにちは、汐風波沙です。
本日はゲリラ更新です‼︎
ちなみに、次回の更新からは、ようやく一つ目の世界に入る予定です。
最近暑くなってきて、水分を補給しないと死んでしまいそうになるので、皆さんも、水分を補給してくださいね‼︎
来週は、毎日投稿期間があるので、よかったら他の作品も読んでみてください‼︎
そして、感想やレビューを頂けると、今後のモチベーションになるので、よかったら、お願いします‼︎
以上汐風波沙でした‼︎
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