第4話 のんたくんのこたえ

まだじぶんのこせいがみつからないみーこちゃんは、とぼとぼあるいていると、きのうえでねているなまけものの、のんたくんを見つけました。


みーこちゃんは、のんたくんをおこしてしまうのできいてみるかまよいましたが、おもいきってのんたくんにこえをかけました。


「のんたくん、のんたくん。」


「うーん、、、。あれぇ、みーこちゃんだぁ。どうしたのぉ?」


「おこしちゃって、ごめんね。あのね、のんたくんにしゅくだいについてききたいんだ。」


「ぜんぜんいいよぉ。あぁ、あのしゅくだいね、ぼくはもうおわったよぉ。」


みーこちゃんはのんたくんもしゅくだいがおわっていることにびっくりしました。


もしかした、しゅくだいがおわっていないのわたしだけなんじゃあ…。どうしよう。

みーこちゃんはあせりはじめました。


「みーこちゃんは、なにがききたいのぉ?」



「あ、あのね、のんたくんのこせいはなにかきいてもいい?」


「あぁ、ぼくのこせいはねぇ、のんびりしているところだよぉ。」


「え!」


みーこちゃんはびっくりしました。のんたくんはたしかに、のんびりしていますが、そのせいでよくおこられることもあるからです。


「のんたくんは、のんびりしているところ、なおしたくないの?」

みーこちゃんはききました。


「うーん、たしかにぼくはのんびりしているせいで、みんなにめいわくをかけたり、おこられたりすることがたくさんある。もちろん、そんなときははんせいして、できるだけはやくうごくようにしているよ。でもね、はやくうごくことがにがてなところもぼくの”こせい”かなっておもうんだぁ。だって、せんせいは、こせいは、みんなとちがうところだっていったよ。べつに、じぶんのいいところだけがこせいじゃないとおもうんだ。」


みーこちゃんはのんたくんのこたえにはっとました。


「それにね、だめなところだけじゃないよぉ。ぼくは、のんびりしているけれど、おちついているんだぁ。あんまりおこったりしないし、ものごとをちゃんとよくかんがえるようにしている。そんないいところもあるんだ。

だから、ぼくの”こせい”は、”のんびりしていて、おちついているところ”だよ。」


たしかに、のんたくんはのんびりしているけれど、とてもやさしいのです。みーこちゃんがのんたくんをおこしてしまっても、もんくをいうどころか、やさしくおしえてくれるのですから。のんたくんほど、のんびりしていて、おちついていて、やさしいどうぶつのなかまをみーこちゃんはしりません。


みーこちゃんは、のんたくんのかんがえにかんどうして、のんたくんのことがもっと好きになりました。

そして、すこしじしんがわきました。


「ありがとう、のんたくん!わたしもこせいみつかるかも!」


「どういたしまして。みーこちゃんのはっぴょうたのしみにしているね。」


みーこちゃんはいえにかえりながらかんがえることにしました。




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