第2話 てるみちゃんのこたえ

みーこちゃんは、まず、いちばんのともだちの、ぞうのてるみちゃんにききにいくことにしました。

てるみちゃんのいえにいくとちゅう、こうえんでてつぼうをしているてるみちゃんをみつけました。


「てるみちゃん!」

みーこちゃんはてるみちゃんにこえをかけました。


「あれ、みーこちゃん!どうしたの?きょう、あそぶやくそくしてたっけ?」

てるみちゃんは、すこしびっくりしてみーこちゃんにききました。


「ううん、てるみちゃんはしゅくだいおわった?わたし、しゅくだいについてかんがえているの。」


「わたしはしゅくだいおわったよ。」


「え、ほんとうに?てるみちゃんのこせいはなに?」

みーこちゃんはてるみちゃんがしゅくだいをおえていることにびっくりしましたが、てるみちゃんのこせいをきくことにしました。


「ふふ、すこしはずかしいけど、おしえてあげる。わたしの”こせい”はね、この、”ながーいはな”と”みみ”。」


たしかに、てるみちゃんは、はながながくて、みみがとてもおおきいのです。がっこうでも、てるみちゃんほど、おおきなはなとみみをもっているともだちはいません。でも、てるみちゃんのおとうさん、おかあさん、おとうとのひかるくんは、おなじ”ぞう”なので、ながいみみとはながあります。


「でも、てるみちゃんのおとうさんとおかあさん、ひかるくんもはなとみみがおおきいよね。それじゃ、”とくべつなこせい”じゃないよ。」

みーこちゃんはいいました。


「たしかにそうよ。でも、わたしのこせいはそれだけじゃないの。なんといっても、このまっしろなからだ!」


そう、てるみちゃんのからだはまっしろなのです。てるみちゃんのおとうさんもおかあさんも、おとうとのひかるくんも、そしてほかのぞうもグレーのいろをしていて、まっしろなのは、てるみちゃんだけなのです。


そして、てるみちゃんは、つづけてこういいました。


「まえはね、『どうして、きみだけまっしろなの?』とか、『きみだけまっしろなんて、へんだよ』っていわれておちこんだこともあるんだ。でもね、これはわたしだけの”とくべつ”だってことにきがついたの。このまっしろないろは、わたしの”こせい”よ!」


みーこちゃんは、てるみちゃんのことをすごいとおもいました。みーこちゃんは、てるみちゃんがほかのぞうとちがうことでおちこんでいたことをしっていました。でも、じぶんのすがたがほかのみんなとちがうことを”とくべつなこせい”だというてるみちゃんのすがたは、つよくてかがやいてみえました。


みーこちゃんは、じぶんのすがたについて、ほかのみんなとちがうところはないか、かんがえてみました。しかし、みーこちゃんは、かぞくとおなじようなからだで、はかのくまさんたちともちがうところはないようにおもいました。


わたしのすがたはみんなといっしょだから、”とくべつなこせい”はないなぁ。

よし、ほかのみんなにもきいてみよう。


「ありがとう、てるみちゃん!わたし、もうすこし、じぶんのこせいについてさがしてみる!」


みーこちゃんはてるみちゃんにおれいをいって、つぎのともだちのところへむかいました。






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