薄紅色ハンケチーフ
机上の空論を拾い、餓鬼の年輪は愛液を流していた
終わりに向かって。
大柄なコウノトリは野糞のように ガハハと煽り、耐えきれなくふきだすと、みちみちに希望の欠片を吐き潰しています。それでも固く閉じられたまなこに取り込まれていた 瑞々しい果実でも心臓でもなかったものを。
蛇の目みたいに くねくね、細まるような蚯蚓晴れ やっぱりみちのようなあとのまつり、 鮮やかな明け星みたいな。
おとしもの
お高くとまったばかりの襤褸布の鵺 あとをひく。その足元の剪枝もついに嗄れ果て、酩酊したさざめきも無くした、意地汚い日常からそそくさ逃げ出すはケサランパサラン、宵闇に潰された喀血痕、白亜のヘドロの淵に薄墨色のひとかげがいる。
かさついたそれに口づけして ともに融解する。
ボクの堕落論を色褪せ給う、道の終わりに埋め込み 若木から再生する落ちた過日 墜落させたagain. 死にざまに嗤い転じる、
ヌメル喜びも饐えた悲しみも いつどこで躓いて 堕ちているのか 運命は闇雲で、
手探りながらも赤にまみれろ
生きていようと死んでしまおうと
そこにいたものは棲み続ける 記憶とやらが ねじ曲がって 澱んだから 正しい欠片が掬えないよ。そりゃ拾う価値も見当たらない 大事そうに胸にしまった重しは
不本意にも先導する、感情はアカに焦がれて居る
まるで死んだ琉金が浮き沈むばっかりの走馬灯のスタンス、あっちこっち描かれた甘雲、溶けやしない紅色が吹きっ晒しにくすぐったいばかりの世。
寸分違わず描かれた滑稽なつくり話との如実の隅に、
『迎えに来て』
散々小声で語り続ける白い鳩を飾る。異音もかぐわしい後目から逃げこんだ時報 希望。苦し紛れに飲み込んだのは こもれびの榦の死亡診断書だ。
きみのせいだと言わんばかりに 機械仕掛けの朱い蔦と繋がれ、
きみが。「ああ みつめないでくださいよ。」
それは露呈した たましい、晩夏の頃 紅葉の史なのでしょうね、
「「それとも食紅に受粉したばらばらの二枚貝かもしれない、」」
ねえ。死んだ人魚は身開いていると、その美しい万華鏡は知らなくてもよい楽園が、
「二度と出会えない息をしているわ。」
あれを包み込んだ まま なにに願い続けた
愚問。中身などない 誰もいない海から ずっと見ていたかった
トタンと 淡と 通り雨
「どうにかなるから ここまできて」
くすんだフミでは、あの悼みも感じないわ、
おれが手折った いのちを今更、拝んだところで死人に口は無いのですよ
謝る気もないけれど。
どうにかなるから くりかえし ここまできたので(誰が何がいけないのか)
ここからそこまでの違いが見えやしないの。みんないまいまを必死に足を踏み入れる、なんて信じて疑わなかった。
手をかけてたじろぐ 手垢だらけのアクリル扉の 外気は きっと眺め過ぎた時間より 何倍も早く死んでいく。ささやかおさなごのりょうてに選択を、かわるがわるの天秤、斜めに狂っていった。逆走する絵空事のエピタフに 縋って咲く 仏花だけが根付いてしまって、すべてを ものがたると 騙る。
こぎれいな感情論で鏡合わせる この言の葉の行先は腐った土塊に由来する。
とある場に。帯を絞める頭を持っていった それは、はためかせていたか、わたしはあれを挟み込んでころしたのだ。
どれを画像活版機に落とし なぁなぁと出力した、過去とのことではないのだろうか
わからないから廻り続けるでしょう。
煉り出された透明水彩を零した 白い記憶を見上げ、蠱惑もない、そこにわたしと産まれてきて、キレイでもない曇天が、泣いてくれる夢にうつりこんで ヒトカタマリだ。
逃げ場のない算段に撃たれては感情を喪う、ほら やっぱり死にきれないから 忘れたがる。ひらひらと軌道を討つ、ちょうちょう。地に足がついていて・影と仲良く、憑いて、思い出ってやつに にんげんは悉く殺され あんたもわらしもぜんぶ 結局
私のはらの一部だからさ。
誰もいやしない空想の白紙で マアマア、はしれよ
深く沈み込む星界たちへ、この夜を巡るタイプライターよ、どっかにいけよ
いまに馴染んでったら あれの溝から輪郭が滲んで拡がるってよ
ナァ
黄昏よ。
いつかだれかの後ろ姿を 黙って「ついておいでなさいな」 掴まれた芯の居心地悪さを確かめる。そのまま崩れて行けたらいいのに。
あなた だれなのかしらね
まったく産んだ気がしれないわ
これが正義であり、愛だと、簡単に罵るのもの なのでしょう
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