汐の綴り
暮れ泥む海の月と
薄明の水の母
ただただ、ただよう臨月はよしなごとと言いつけて魅せる、
いっぱいの花篝に
鮮烈な脈動の なかみはやはり、しなだれる
わたしがいる
だれかなにかにすがり 生き様を知ら染めた劣等感の
起伏のパルスに糞のフィラメントを 閃きと供える
かぐわしい草枕とあたたかな柩の苑にて
あなたという、
大いなる父を
許容する浅はかなときの焼却炉に黙って 抱かれなさい
朝日という定期便に強請られる
囲炉裏を焦がす
土気色の舟は異土を漕がし
伽藍洞のホロスコープは
スケープゴートに烟る夢を かなえられるの
皺の薄い青藍、
元素を吸い込んだ でたらめな星座たちですら
懐に手を差し伸べれば 湧き出るは膿の藻の屑であった
ひらのひとつぶだね 。 今と、しんじつがぼやいている
未だ みちを退くことは、まかりならぬ
賽の目は産み出される 邪な好意に
やがて鉢合わせする曲がり角にて 草履を温める、
てんでわらえない ちびっこギャングたちの ゆめ ゆめ
病葉の蛹が芽生え獲る 卒塔婆の檻は脊髄の先走りを、
凍らせたばかりの
おやさしい天秤に
ギヤマンの盲目にくすめて ただただ 贈りつづける
かちかちの臍帯から八重咲を取り入れ
はじめ 空はなにいろと化けるのか
吸って吐いた生命に描く 儲からない多幸感の
サーチライトに狂わされた。
筆先でくすぐる小脳とひよめきの結果で、
未来への道をふりかえりつつ
きれいな「大人」は また 死者の心臓を喰らい
そして歩み続ける
そのいとなみをとうぜんとする
わたしを
かっさばいてみてみぬふりの
あなたへ
うまれゆくこどもたちとともに
めをつぶる。やさしさとたやすさを
この恋文の便箋は展情プラグで犯した、
やはり暗黒寓話を整列する。
こわいこわいといいながら鴉、
ヨい聲でないているとすると
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