【小話あり】カレイドスコープ
鏡子は、なんとなく、その万華鏡が気になった。
もう、いい大人なのにな・・・。
なんか、無性に覗きたくなってしまったのだ。
覗き込んで、クルクル回す。模様がつぎからつぎへと変わっていく。
・・・不思議な感じ。
気がついたら、購入していた・・・。
鏡子は、家へと戻ると、また、万華鏡を覗き込み、クルクル回す。
少し、大きくなったおなかをさすりながら・・・。
おなかの子に言い聞かすかのように口ずさむ。
・・・・
クルクル クルクル
変わる 変わる
わたしは綺麗な万華鏡
わたしの中を 覗いてよ
わたしのこころで作られた
わたしの模様は 綺麗でしょう
クルクル クルクル
変わる 変わる
わたしは綺麗な万華鏡
あなたのこころが加わって
わたしの模様が変わったの
今度は ふたりの結晶が
わたしの模様に加わるの
変わる 変わる
模様は変わる
わたしは綺麗な万華鏡
わたしの人生 万華鏡
これからもずっと
変わり続ける
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