【現代百合】 綴音学園 花の教え 【完結済み】
閉じられた世界で繰り広げられるちょい百合な人間ドラマ作品です。
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▼作品情報
綴音学園 花の教え
https://kakuyomu.jp/works/16816452219918868311
作者: 茄子@物書きメイド
種類: 現代ドラマ
情報: 完結済み / 全6話 / 約6万字
タグ: 婚約破棄 / ざまぁ / GL・百合 / 裏切り / 脇役のあがき / 主役の余裕 / 悪役令嬢
2021年6月13日現在
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▼mochi*のレビュー
小さな箱庭に生きる少女たちの、あまい毒。
https://kakuyomu.jp/works/16816452219918868311/reviews/16816452220745975587
【個人的キーワード】
百合・群像劇・学園・現代もの・花言葉
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▼感想
毎話、違う語り手の視点で進められる物語。
自身の背景を語る中でその考え方や他者への接し方が見えてくるので、それぞれ違った角度からエトワールの二人を見ているのが面白かったです。
少女時代に同性しかいない空間で同性に惹かれるのは、一種の麻疹のようだと描写されているのが個人的には好きでした。
それでもその中から自分の性的嗜好を見出したりするし、本気になった人には振り向いてもらえない寂しさなんかも伝わってくる。
どうしてもこういう構造の作品を読むとき最初の語り手が印象に残るせいか、私は実紀さんが好きでした。
次に詩織さんのミステリアスなところが好き。
一人称だからこそ、当人が見て感じたことと他者が知って感じることに差がでてくるのが良い。
視点が変わると同じことでも違う意味になる。
この物語の場合は秘密というワード自体、表裏一体のコインみたいで良かった。
毎話一つの花が出てきて、その花言葉がぴったりなのがも良い。花言葉好きです。
作品名にも花とあるし、最終話の花の使い方がすごく好き。
続きが気になる終わり方だけど、あそこで終わったからこそちょうど良かった気がします。
……でもやっぱり、ちょっとだけこのあとの物語が気になる……うーん悩ましい……。
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▼気になるところ
百合というだけで読み始めていたので、タグにちゃんとそういう話だと分かるものが入っていたことには、あとで気づきました。
でもあらすじ以外に先入観なく読んだからこそ楽しめたように思います。
ただ言葉は悪いですけど、ある意味でタグ詐欺な感じ。
・悪役令嬢
・ざまぁ
・婚約破棄
この3つのワードに期待するとちょっと肩透かしになるかもしれない。
でも『悪役令嬢』ってこういうことだよなぁともなるので、不必要とは言えないです……。
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▼キャッチコピー候補
・オムニバス形式で送られる、小さな箱庭の物語。
・小さな箱庭に生きる少女たち。
・箱庭にじわりと広がるあまい毒。
・閉じた世界に生きる少女が求めたもの。
オムニバスはこの場合、ちょっと違うかなと思ったので排除。
こういう閉じられた世界観が好きなので、箱庭というワードを使うのは決定。
キャッチコピーは目を引くものが良いらしいので、なるべく短めに読みやすくて気になるようなものが書ければいいんですけど、難しいですね。
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※2021/06/05 レビュー投稿
※2021/06/13 近況ノートに投稿
※2021/07/03 近況ノートから一部編集後にエッセイへ転載
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