【ホラー】 テープ起こし 【短編】
聴覚を頼りにした仕事への恐怖を覚えた作品です。
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▼作品情報
テープ起こし
https://kakuyomu.jp/works/16816452220557125309
作者: ゴオルド
種類: ホラー
情報: 短編 / 約4000字
タグ: テープ起こし / お仕事 / 短編 / 万人向け
2021年6月3日現在
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▼mochi*のレビュー
いつだって、すぐそばにいるのかもしれない。
https://kakuyomu.jp/works/16816452220557125309/reviews/16816452220592373021
【個人的キーワード】
ホラー・文字起こし・仕事・聴覚
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▼感想
ホラー作品を漁っていたら目についた作品です。
タイトルからして興味を惹きました。
他人の喋っていることを聞き取る力に自信がない私は、こういう仕事できる人はすごいなと思います。
内容としても、テンポがよくてお隣さんの話を聞いているような感覚で読みました。
小説を読むときは脳内で文章を読み上げているので、本当に喋っているようなテンポの一人称だとするする読めて個人的に好きです。
語り手がどうして『テープ起こし』をすることになったのかが、人間味を感じられる書き方をされていたのが良かったです。
仕事のランクが徐々に下がっていく感じが、ああ苦手なことだけど頑張って前向きに取り組んでいるんだなと感じられました。
しかしその内容は恐ろしい。
件の音声は『普通の会話』なはずなのに、なんとも薄ら怖いものを感じました。
聞こえてくるモノのタイミングなんかも合わさって怖かった……。
変なタイミングで入ってくる不気味なものはいやですね。
驚かせ系もこわいけど、ふっと静かに気付かされる系もこわいです。
あとは、最初に語り手が母親だと言っていたのが終盤に効いていて、そこらへんも面白く読めました。
一人だけで体験するのではなく、第三者が入ってくることで怖さに広がりを感じます。
話のオチとしても、こういう締め方はまるで本当にあった体験談のようで好きでした。
ただ自分はこういう体験をしたくはないですが……。
目に見えないものはどうしてこうも怖いのか。読むのは良いんですけど。
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▼キャッチコピー候補
もったいないおばけが……。
・家庭のために慣れない仕事を頑張る母親が聞いたものとは。
・恐ろしいものはいつだって『すぐそこ』にいる。
・いつだって、誰かのそばにいるのかもしれない。
だいたい似たようなものしか出てこなかったので、いまの形にしました。
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※2021/05/28 レビュー投稿
※2021/06/03 近況ノートに投稿
※2021/07/03 近況ノートから一部編集後にエッセイへ転載
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