取り敢えず、彼女は貴方達が呼ぶ『すてごろはらぱんましぃん』という名前ではないです。

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 獣人族は、自身の身体に流れる魔力を使った

 自身の身体能力の強化を得意とする。

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 長時間の説教により、足がしびれて動けなくなった私の顔に、血走った目の男性冒険者プレイヤーがハァハァと荒い息遣いで股間を押し付けてくる。そんな彼のソコは、すごくもっこりしていた。やめて、泣くよ?というか、泣いた。


「キア達のリーダーマスコットに何してくれてるのかな?かなぁっ?!!」


 その声が聞こえた時には、私にナニを当てていた彼は居なくなっていた。その代わり、ギルドの壁には謎の破裂音と共に人の形をした穴が空いていた。


「大丈夫?」


 ありがとう。でもな?


「くすぐったいから、耳元で囁かないでくれ」


 あと、押し付けるな。


「やだ」


「……だから」


「もう、大丈夫だからね?怖かったよね?」


 このやろう……くっそ優しいくてかわいいとかコイツこの。それにこんな凶悪なふわふわつかって甘やかして来るんだからこんなの勝てねぇわ、これ。


「こわかったぁ……」


「ん……よしよし。ずっとキア達が支え養ってあげるからね」


「ママぁ……」


 ばぶぅ。


「うん。ママだよぉ」


「しゅきぃ……」




 いや、いやいや、いやいやいや、ここで流されるな私。パーティーの頭目リーダーとしての威厳に関わる。関わるかなぁ?なんでだろう?もう色々ダメな気がするな。うん。今は、このふわふわを堪能しよう。


「ふわぁぁぁ…………」


「いい子いい子」


 私、キアママの子供になる。


「……えぇぇ……何してんのよアンタ達」


 アリアが私達を見ていた。主に私を見ていた。私を冷めた目で見ていた。


「聞いてよアリア!リーダーがキアの事ママって呼んでくれたの!」


「あぁ、良かったぁ……わね?」


「………………見ないで。私を見ないで……ください。アリアァ……」


 そんな目でこっちを見ないでくださいアリアお姉ちゃん。


「アンタ……口調が昔に戻ってるわよ。威厳はどうしたのよ、威厳は」


「そんなものは、貴女に見られたと理解した時に砕け散りましたよ」


「キアがずっと養ってあげるからね」


 キアに甘やかされダメにされた私が精神異常メンタルブレイク状態から調子が戻るまで小一時間かかった。


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 パーティー内で一二を争う程バインバインらしく、全力で気に入った相手を堕落させにかかるらしい。ちなみに何処かの世界最強は下から数えた方が早い。

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