手が届かぬもの

 本棚の上に置いてしまった雑誌。物理的に届かない。

 移動していく体のかゆいところ。特に背中と足裏。どこがかゆいかすら分からなくなるやつ。

 みんなが言うところの恋人的ななにか。とても届くどころか見えない。

 全くお金が使えないときに出てくる店限定特典付きのグッズや書籍。だいたい数百円が二、三千円になる

 何かに応募して一次選考やその後を通った後の賞。そもそも一次選考すら届かない。

 小学生の頃などに夢見た職業。そんなときからの夢を叶えた人本当に凄いと思う。

 頭の中で思い描いたイラストや絵。いつも画力は思い描いているより下で目標のずっと下。

 なにか自分に良いことがあってあと少しで得られると思った瞬間に目覚める夢。凄く裏切られた気分になる上に同じ状況で期待して二度裏切られる。

 手が届かない物は欲しいものが多い。そもそも手を伸ばすのは欲しいもの

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