間章

これまでの登場人物.組織&用語

これまでの登場人物


冬島紗耶…………冬島家代理当主

        アルビノの肌と髪質で、青紫色と

        翠色の瞳を持つオッドアイ

諏訪匡臣…………ブラックリスト

        元レジスタンスの少年兵

廣瀬奏……………冬島護衛班 統括護衛員

        階級は準一等

赤渕尚樹…………第十八特殊研究隊 隊長

        階級は少佐

曾根摩子…………第十八特殊研究隊 副官

        最終階級は中尉

茂木裕治…………日本国防陸軍 参謀総長

        階級は大将

α(アルファ)…レジスタンス 特異体質者

β(ベータ)……レジスタンス 特異体質者


組織&用語の解説


[レジスタンス]

 アメリカ合衆国で発生した特異体質者によるテロに端を発し、各国の特異体質者を排他的に扱う政治に向けて行われた抗議運動または暴動。元々平和的なデモ活動が主流であったが、治安部隊からの発砲や強引な鎮圧及び拘束に対話での講義は効果のないと考えた人々が、徐々に武力を掲げるなど状況が悪化していった。最終的には反旗を翻した軍の一部隊や警察官達までもが加わる武装組織へと姿を変えていき、世界各国で内戦や紛争に発展した。

 レジスタンス内では国を超えて銃火器や兵器の横流しが行われており、ブラックマーケットで手に入れた高火力武器などが多く流通しているので、鎮圧がより難航している。

 現在は、最終的に特異体質者と共存する未来を目指す思想の『穏健派』と、不当に迫害した者達への徹底抗戦や粛清など過激な思想を掲げる『過激派』の二派閥に分かれており、意見の相違で何方の派閥も離反する者が多く出ている。またレジスタンス活動の末に軍によってミサイル兵器などを一般市民を巻き込んでまで使用され、即時の鎮圧を目指す国々が近年増加している。


[国家警備局]

 第三次世界大戦終結後、銃火器を使用した重犯罪や反政府武装組織の結成など、急速な治安悪化により既存の警察機関の対処が追い付かない緊急事態を受けて設立された国防省の内部部局。

 国家憲兵の役割を与えられ、警察機関とは違う独自の捜査権限やパトロール部隊を保有し、治安維持業務に従事している。また準軍事行動を可能としている私設軍を保有しており、他国との戦闘により多大な損害を受けた国防軍再編成の際に、陸海空軍から一部の部隊を引き抜いて編成している。自立戦闘型ヒューマノイド部隊や対特異体質者特殊対応ユニットも編成されており、武装も国防軍と大差がないため国内における第二の軍隊としての地位を確立している。


[特異体質者]

 第三次世界大戦終結後、東欧の小国に現れたフロスト・ガーディアンを初めて確認してから、世界中で確認される様になった超常能力を有する者達の総称。身体能力が大幅に向上し、能力を具現化させる事も可能であるため〈奇跡の人類〉とも言われる。

 しかし透視や相手の思考と記憶を覗き見るなど全員が具現化をさせる事が出来る訳ではない。また内戦が各国で勃発した際、自由の為にレジスタンスに参加する者や迫害などを恐れて隠居している者が多いが、反対に治安部隊側に属してレジスタンス殲滅に協力する者も存在する。

 実際にアメリカ合衆国で発生したテロ事件の主犯を追い詰めたのも特異体質者であり、アメリカ中央情報局の準軍事部隊である特殊作戦グループ(SOG)所属の工作員、■■■■■■■■■■■■であると記録されている。


[ブラックリスト]

 特異体質が突然変異を迎えたり新たな能力が発現した者達の総称。勘違いしてはいけないが、ブラックリストになったからといって、変異前より身体能力が飛躍的に強化される訳ではない。あくまで、特異体質能力の変異のみである。これまで日本でもブラックリストが確認されており、現在国家警備局に拘束されているのは二名のみ。

 最高時戦闘能力は小隊または大隊クラスのポテンシャルを秘めていると推定されている。大規模な能力を使用する時は通常の能力発動時よりも体力を消耗し体の負担も大きいため、一定時間は動きが制限される。ブラックリストは特異能力限界点解除(通称はリミッター解除)能力を備えている。これは本来持っている力を大幅に増強させ、一撃で相手を行動不能、消滅させるための能力である。

 しかし本人の体への負荷が強すぎるので発動後は身体は黒色の灰と化して死亡する。新潟県長岡市で二度、ブラックリストによる大規模な能力の行使が確認されており、当時の私設軍側の死傷者や行動不能に陥ったヒューマノイドの総数は約400(遺体が完全に蒸発または損壊してため、判別不能者が多くおり完全な把握は不可能とされている)を軽く超えていると記録されている。

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