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2023年4月13日 23:12
はじめまして。この度は『あなたの作品を勝手に分析します』企画にご参加いただき、ありがとうございました。まず、冒頭約一万字を読んだ感想として、ミリタリー関連の知識を豊富にお持ちなのだなと思いました。それが世界観とも上手く嚙み合っており、作品の雰囲気を引き立てている印象です。冒頭の戦闘描写も魅力的で、本編ではそれが醍醐味となるのかと思わず想像してしまいました。物語に関しても二項対立の現状が、今後どのような動きをみせるのか興味をそそられるものでした。続いて、気になった点をいくつか。一つ目はプロローグから。ここでは、冒頭の男と少女のやり取りが途中までわかりにくかったです。原因としては語り手の一人称が「自分」だからでしょうか。台詞が来るまでは性別も不明瞭で、主人公なのかどうかという方に意識が向かってしまいました。プロローグだから断片的でもしょうがない、と理解できる部分がある一方で、読者目線では少なからず混乱するのも事実かと。語り手の一人称を「俺」や「僕」にすると読者の負担が軽減されると思われます。同じくプロローグからもう一点。特異体質者の説明におけるエピソードにて「避難キャンプに食糧強奪目的のテロリストが現れる」という部分がありますが、やや不自然に思いました。この出来事が今後の伏線(この特異体質者は裏の組織に追われていたなど)になるならば読み飛ばしてもらって結構ですが、この場面ですと「テロリスト」よりも、「暴徒」や「ギャング」の方が適切かと。重要施設や要人が絡むわけでもないのに、テロリストが押しかけてくるのは場違い感がありました。続いて[1]から。こちらは紗耶について。名前が出てくるのが少し遅いかな、という風に見受けられました。白髪の少女、という容姿が強調されている反面、主人公感が薄れているのが残念に思います。三人称視点ならば、たとえば「ヘリの窓に広がる殺伐とした世界を瞳に、沙耶は溜息をこぼした。隣には同い年ぐらいの護衛の少女、奏が姿勢よく座っている」という風に端的に状況を説明したあとに容姿に細かく触れるのも一つの手です。また、それに際して視点の在り方も重要になると考えられます。本作は「三人称一元視点」で物語が進んでいるように見受けられましたが、[2]では奏や曾根中尉にも視点が移っています。登場人物の全員の心の中を覗ける「神の視点」で進められるのなら問題はありませんが、ここまで読んだ限りはっきりしないのが現状です。多くの人物にスポットを当てるほど、主人公の特異性が薄れてしまうので、その塩梅を意識されることをオススメします。最後に脱字を一点。プロローグの初めから十五段落目の「瓦礫の陰から機械の兵士達に視線を向け、次に右手に巻いたウォッチ確認してから……」という一文。ウォッチ「を」確認してから、ではないでしょうか。それでは、長々と失礼しました。作者様の今後の創作活動の一助となれば幸いです。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。企画にも参加させて頂き、加えて御礼申し上げます。アドバイスが的確なものばかりですね。まだ小説の書き方を勉強中なので、こういう意見を書いてくださるのは、本当に助かります。改めて、ありがとうございました!
2022年12月11日 16:13
企画から来ました。冒頭の悲惨な描写で容赦のない世界観が伝わり、そこからさらに重厚な組織の細かな設定から物語の重みがひしひしと伝わってきました。この先能力者との戦闘が展開されそうでワクワクしますね(^^)
2022年10月31日 05:05
緻密ながら想像しやすい描写が続き、適度な緊張感が保たれていますね。また、登場人物の展開も、個々人の個性があって分かりやすく、興味深くもあります。「ああ、この人物はこういう目的のために配置されたのだな」ということがほどよく伝わって来て、ストレスなく拝読することができました。
2022年8月20日 14:27
レビュワーズ企画から参りました。ぼつぼつ読ませていただきますね。2点ほど誤字報告です。「私だけが彼と話すわけだはありません。」→話すわけ「で」は、かと思います。「こちらの危機管理誓約者にサインもお願いします」→次段落を見るに「誓約書」が正しそうです。
コメント、ありがとうございます!確認しました、すぐに直します。助かりました、ありがとうございます!
はじめまして。
この度は『あなたの作品を勝手に分析します』企画にご参加いただき、ありがとうございました。
まず、冒頭約一万字を読んだ感想として、ミリタリー関連の知識を豊富にお持ちなのだなと思いました。それが世界観とも上手く嚙み合っており、作品の雰囲気を引き立てている印象です。冒頭の戦闘描写も魅力的で、本編ではそれが醍醐味となるのかと思わず想像してしまいました。物語に関しても二項対立の現状が、今後どのような動きをみせるのか興味をそそられるものでした。
続いて、気になった点をいくつか。
一つ目はプロローグから。ここでは、冒頭の男と少女のやり取りが途中までわかりにくかったです。原因としては語り手の一人称が「自分」だからでしょうか。台詞が来るまでは性別も不明瞭で、主人公なのかどうかという方に意識が向かってしまいました。プロローグだから断片的でもしょうがない、と理解できる部分がある一方で、読者目線では少なからず混乱するのも事実かと。語り手の一人称を「俺」や「僕」にすると読者の負担が軽減されると思われます。
同じくプロローグからもう一点。特異体質者の説明におけるエピソードにて「避難キャンプに食糧強奪目的のテロリストが現れる」という部分がありますが、やや不自然に思いました。この出来事が今後の伏線(この特異体質者は裏の組織に追われていたなど)になるならば読み飛ばしてもらって結構ですが、この場面ですと「テロリスト」よりも、「暴徒」や「ギャング」の方が適切かと。重要施設や要人が絡むわけでもないのに、テロリストが押しかけてくるのは場違い感がありました。
続いて[1]から。こちらは紗耶について。名前が出てくるのが少し遅いかな、という風に見受けられました。白髪の少女、という容姿が強調されている反面、主人公感が薄れているのが残念に思います。三人称視点ならば、たとえば「ヘリの窓に広がる殺伐とした世界を瞳に、沙耶は溜息をこぼした。隣には同い年ぐらいの護衛の少女、奏が姿勢よく座っている」という風に端的に状況を説明したあとに容姿に細かく触れるのも一つの手です。
また、それに際して視点の在り方も重要になると考えられます。本作は「三人称一元視点」で物語が進んでいるように見受けられましたが、[2]では奏や曾根中尉にも視点が移っています。登場人物の全員の心の中を覗ける「神の視点」で進められるのなら問題はありませんが、ここまで読んだ限りはっきりしないのが現状です。多くの人物にスポットを当てるほど、主人公の特異性が薄れてしまうので、その塩梅を意識されることをオススメします。
最後に脱字を一点。
プロローグの初めから十五段落目の「瓦礫の陰から機械の兵士達に視線を向け、次に右手に巻いたウォッチ確認してから……」という一文。
ウォッチ「を」確認してから、ではないでしょうか。
それでは、長々と失礼しました。
作者様の今後の創作活動の一助となれば幸いです。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
企画にも参加させて頂き、加えて御礼申し上げます。
アドバイスが的確なものばかりですね。
まだ小説の書き方を勉強中なので、こういう意見を書いてくださるのは、本当に助かります。
改めて、ありがとうございました!