転校してきた学年一可愛い美少女(実は幼馴染)に告白されて人生が変わった

こくー

第1話プロローグ初めての青春


 「その……付き合ってください!」

 

「えぇーー!!」


ある日初めて俺に青春がやってきた。

俺はどこにでもいるような平凡な高校生友達は少なからず多からず取り柄もなければ顔も普通だが……学年で1番と言っていいほどの美少女に告白されている。


遡ること12時間前――


 今日も普通に学校に行き普通に授業を受け普通に帰る予定だったのだが……


「おはよー」

「おはよ」


いつも通りアキラが声をかけてきた

アキラは成績優秀で明るい性格、誰にでも優しいさらにはイケメンと完璧人間である。アキラとは2歳からの幼馴染で家も隣同士なこともあって仲がいい。


「いつも通りお前は普通だな〜」


「うるせぇーよ」


こんなくだらない会話を毎日のようにしている。

アキラとの会話が終わりチャイムがなった。先生が教室に入ってきて席についた。


「今日はみんなに伝えることがある。」

「入ってきなさい」


その言葉の後……教室にサラサラと黒髪をなびかせ1人の学年で1番と言っていいほどの美少女がはいってきた。

男連中から感激の声がきこえてくる。

(もちろん俺も感激の声を漏らさずにはいられなかった)


「初めまして神山サラです、サラって呼んでくださいね!」と男の心をくすぐるような声で元気よく挨拶をした。

「あの子可愛いしめちゃくちゃ胸もでかくて最高じゃね?」

とアキラが俺に言ってきた


「そんなこと初対面の子に失礼だろ」

とは言ったものの内心は尋常じゃないぐらいドキドキしている。

「お前の席は神坂の隣だ」

「はーい」と元気な声で返事をするサラ

男連中の殺気が俺を襲う。もちろんアキラからもだが仕方がないことだと思った。(それぐらい美少女なんだから)

隣に来たサラからはなぜかとても懐かしい匂いがした。隣に来たサラは何故か頬を赤らめて俺に話しかけてきた。

「あのー私のこと覚えてる?」(過去の記憶を頼りに思い出そうとするがこんな美少女の記憶は存在しない)

「どこかで会った?」と聞き返す。

少女は残念そうに「覚えてないのも無理はないよね」と小さい声でつぶやいた。

もう一度過去の記憶を頼りに思い出しているとサラと言う名前の人物が出てきた。(でもその子は太っていたし顔も全然違うから違うよね)と考えるのをやめてしまった。


「ごめん、やっぱり思い出せないや」


「こっちもごめん人違いだったみたい」


しかしサラは、はっきりと覚えている。サラは昔太っていてよくいじめられていた。その時によく助けてくれたのがタカトである。

実はその時からサラはタカトのことが好きで告白しようか迷っていた。だがサラはタカトに想いを告げられないまま転校してしまったのだ。その後タカトにもしもう一度あった時絶対に告白しようと決めていた。

可愛くなりたいと思い痩せる努力をして今に至るわけだ。


相手に覚えられていなくても絶対に告白すると決めていたサラはタカトに放課後屋上に来て欲しいと言った。

タカトはもしかしてと思ったがどうせアキラに近づくためだろと悟った。

屋上に着くとそこにサラがいた。

夕日に当てられたサラはとても綺麗だった。

タカトは期待せずにどうしたのと尋ねる

するとサラは頬を真っ赤に染めながら


「その……付き合ってください!」



「えぇーー!」


それで今に至るわけだ







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