秘密・1

 そのころ、キッチンでは。





 とぷとぷとぷ


 しゅわー


 ヒロハルにはコーラ、自分にはウーロン茶、

 ついでにお菓子も載せてお盆を持ち上げたその瞬間、

 ミムは致命的なミスに気づき、


(し……まっ)


 ――――ガシャーン!


 お盆を取り落とした。


「ったぁ!!」


 足の小指直撃。


 ミムの額にあとからあとから汗が流れ落ちたが、

 痛みによる汗ではなかった。

 もちろん痛いには痛かったが、それどころではなかったのだ。


 そのわけとは――――――。


(創作ノートはちゃんと隠したけど、

 もうひとつのほうは………………!!!)

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