ヒロハル・4

 ヒロハルはヒロハルで、

 幼馴染に起こった絶体絶命のピンチには、まったく気づいていなかった。


 この場を切り抜ける打開策が、

 ミムの脳裏に閃いたことにも。





 ――――にこおぉ


 ミムは四つんばいのままヒロハルに向かって笑いかけ、


 ――――クイッ


 とお尻をふった。





(…………?)





 今度は逆方向に、クイッ。


 と同時に、


 ――――ぷるん


 揺れるDカップ。





(なんだ?)





 クイッ、クイッ、クイッ、クイッ、

 ぷるん、ぷるん、ぷるん、ぷるん、


 すさささささささぁ――――


 膝をすりすりしながら、ミムは高速であとずさった。


 そして、足で何かをベッドの下に蹴り込んだ。





(ええーっ?


 ミム、いま何か隠したよね?


 それも…………足で?)

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