31話 お風呂での事件 後編

「お兄ちゃん、お背中お流しします♪」 


そう言って『バンッ!』と扉を開けて登場したのは咲来楽だった。


「………………」


もうなんのリアクションもしないぞぉ…


「あれれ?お兄ちゃんならびっくりすると思ったのに…まぁ、3だと反応も薄れるか…」


「そうだよ、3回目だと反応も薄れ………って、なんで3回目だと分かるんだ?」


「あっ…………さ、お背中お流ししますね〜」


「おい、話そらそうとするな」


「さぁ、ナンノコトデショウカ」






そのやり取りがしばらく続き、俺は背中を流してもらっている。


「お兄ちゃん、どう?気持ちいい?」


「あ、あぁ。とても気持ちいいよ」


俺がそう言うと、咲来楽はとても嬉しそうな声で、『じゃあもっと洗うね♪』と言って、体を洗ってくれる。


俺の“オレ”を洗う為、咲来楽が俺の前に来る。


「………………」


今日、みんなのおっぱいを生で見て思ったことがある。


“俺の彼女、全員胸、大きくね?”

 

と。


前にみんな俺に言って来たのだ。…胸のサイズを。


亜希菜がD、美春と咲来楽が両方ともにCらしい。


普段、服を着ているのであまり、分からなかったが、以外に…というより、めちゃくちゃ大っきい!


生で見るのは母親以来だが、生JKの生おっぱいは童貞の俺には刺激がちと強すぎた…


それはそうと…


なんか、体がさっきよりもダルいな…頭もなんだか痛く…


ってまずい!体のコントロールが出来ない!それに本当に意識が─


「えっ!?お兄ちゃん!?ちょっと、大丈─」


咲来楽のそんな言葉が聞こえると同時に、頭部を衝撃が襲い俺の意識は途絶えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る