28話 3人の好きな曲。

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今日は土曜日。休日だ!


…まぁ、2日前も学校の創立記念日で休みだったけど…そんなことはおいといて、今日はゲームやるぞ〜!


最近、『ショー○イロック』と言う音ゲーにハマっていた。

『ガ○パ』とかもあるけど、俺にとっては『ショー○イロック』の方がやりやすい。


…まぁ、俺が下手なだけなんだけど………………とにかく、今日は彼女達もゆっくりしてるみたいだし、俺もゆっくりゲームやるぞ〜!


* * *


「はぁ〜『EXPERT』はムズいなぁ…『HARD』しか、フルコン出来ないや。おっと、もうこんな時間か…下に降りるか。」


俺はそう呟き、部屋を出て下へ降りた。


すると、聴いたことのあるイントロが聞こえてきた。降りていくにつれ、音量が上がって来ていた。


「この曲は…『命のカケラ』…?」


俺が呟きながら、リビングの扉を開けると、亜希菜と美春と咲来楽が『命のカケラ』を流して聴いていた。


「お前等もこの曲知ってんのか。」


「あ、勇気君。うん、いい曲だよね。」


曲がサビに入った。


『命の儚さ 新愛の歌を 散らばった カケラの〜 ピースを〜』


………うん、いい曲だ。


「これ、作品にピッタリマッチしてる曲よね。」


「そうだな、ホラーアニメだからな…命の儚さとかを表現してる曲でもあるしな。」


俺がうん、うんと、感心していると咲来楽が言った。


「あっ、そうだ。お兄ちゃんとの着信音、この曲にしたらいいんじゃないかな?」


「あ、それいいね!グッドアイデアだよ、咲来楽ちゃん。」


「そうね、この曲を着信音にしとけば、私達の誰かだって勇気も分かるはずだし。」

 

「あ、それ、俺が設定するやつね。」


てっきり、を『命のカケラ』にするんだと思ってた。


「まぁ、いいよ。それじゃ、設定するか。」


俺は3人からの着信音を『命のカケラ』に変えた。


………俺がこの曲を着メロに設定したのは生涯で後にも先にも亜希菜と美春と咲来楽だけだった。



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