27話 買い物デート。
ふぅ…女子との買い物って疲れるな…
俺達はショッピングモール『/E○N《イ○ン》』に買い物に来ていた。
もちろん俺は3人に連れ回されている。今は、昼食を取るために、レストランに来ているが、最初はユニ○ロに行き、ベ○ーナ、ハ○ーズ、ハート○ーケットと、色々な店舗に行った。…全部、洋服屋さんだが…
もちろん色々服を買う訳で…当然俺は荷物持ち、と思ったら亜希菜達は自分で買った荷物を持っていた。俺から『荷物、持つよ。』という言葉を待っているのでは?と考えた俺はそう言った。しかし、
『ううん、勇気君には持たせられないよ。』
『勇気は私達の側にいるだけでいいの。』
『お兄ちゃんは何も持たなくていいんだよ。』
と言われる始末。
当然、そうなると何も持っていない俺は周りから『女子に荷物を持たせているクズ』と白い視線を向けられるわけで…
うん、辛い。この視線本当に痛い…
「勇気君は何にするの?」
「えっ?あぁ………この生パスタでいいや。」
考え事をしていた為に、ここがレストランである事を忘れていて、亜希菜が言ったことを、最初理解できなかったが、すぐ理解した。
そして注文した生パスタが出来上がり、テーブルに運ばれる。
食事に関しては好みが大きく分かれる。
亜希菜と、美春は和食派で、咲来楽と俺は洋食派だ。
…まぁ、そんなのはどうでもいいんだが…
その後、食事が食べ終わり、店を出た。
だが、俺はこの後行く場所に絶望することになる。
向かった場所は─エメ○ィール…下着屋さんだ。
まだ、ランジェ○エルなどの普通の下着屋なら分かる。
エメ○ィールは…なんというか…セクシー系が多い大人な下着屋さんなのだ。
問題はそこじゃない…なぜ、俺と
「何してるの?早く来なよ。」
美春に、そう言われ手を掴まれて店の中に入った。店の中に入ると他の客の視線がこれまた痛かった。
俺は出ていこうとしたが…
「……………」
無言の笑顔で俺の腕を掴む亜希菜を見て俺は出て行けなくなった。このまま出て行ったら家に帰った時、何があるか分からない。
諦めたその時、美春と咲来楽が下着を持って、戻ってきた。気付くといつの間にか亜希菜も下着を持っていた。
「じゃあ私達は着替えるからそこで待っててね。」
「あ、あぁ。」
そして試着室に3人は入って行った。…同じ試着室に。
よく、耳をすませば、服の脱ぐ音が聞こえ………はっ!ダメだ。聞いてちゃ、他の客に変な目で見られる。…もう見られてるけど。
数分後、亜希菜、咲来楽、美春という順で試着室から出て来た。
「…………っ」
俺は3人の姿を見た瞬間、表情が固まった。
亜希菜は黒色の下着をつけ、すごいセクシーで可愛くて…
咲来楽は水色の下着をつけ、その容姿はまさに、ロリだった。
美春は赤紫色の下着をつけ、その色が逆に妖艶さを出していた。
俺が顔を赤くしてると3人はその表情を見て満足したのかその下着を買って今日のデートは終わりとなった。
しかし、俺の考えていた違和感は当たっていた。3人に帰りに言われたのだ。
『今買った下着を初夜につける』
と。
俺は『ははは…』と苦笑いを浮かべていた。
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