ルームメイト
バブみ道日丿宮組
お題:ぐふふ、エデン 制限時間:15分
ルームメイト
「ねぇ最近寒くない?」
薄着のルームメイトは困惑した様子でこちらを見てくる。
「薄着をやめたらいいんじゃない?」
「そしたら冷房入れられないじゃん」
なぜ冷房なのだろうか。今はもう11月。暖房を入れ始める時期であり、こたつで温もりを得る時間でもある。
「冷房入れても変わらないのは知ってるでしょ?」
「まぁ……ね」
今は19℃。室温は23℃。エアコンの設定は27℃。
「普通に部屋の窓を開けるのはダメなの?」
「PC機材、ホームシアター機材にホコリというか、砂が入ったら困るし」
なによりとルームメイトは一呼吸。
「ベッドの隣が窓なのだからなにかあった時大変」
「確かに雨降ってきたりしたら閉めるのめんどうだものね」
そうそうと満足な笑みをルームメイトは浮かべると、
「だいたいエアコン入れてても君も平気じゃないか」
「そうじゃなきゃとてもじゃないがルームメイトになんてなってないからね」
私がその関係に辿り着く前に9人ほどルームメイトとして入室したが、数日として持たなかったらしい。寒がりだったり、エアコンが苦手だったり理由は様々。
寮長や、教師に怒られることもなく、お願いされることはあるかもしれないルームメイトは特別。『知識のエデン』からやってきたと比喩されてる。
簡単に言えば、中学生で国から表彰される開発をし続けててきた。
「まぁいいさ。とにかくエアコンをきる気はないからなんとか暖を取れるものを用意してくれ」
「……エアコンへの愛が重い」
「そうだよ。エアコンの風にパーツをとりつけるだけで、人間が摂取できないエネルギーを作り出すのだからね」
それはルームメイトの開発した一つ。エアコンというが風を送るものであれば問題ない。扇風機、USBクーラーなどなど。幅広い分野で商品もされてる。
一番の効率がエアコンなのだから、ルームメイトがエアコンを強調するのもわかる。
「あっ! そうだ。明日の宿題わからないところあるから教えてくれない?」
「いいよ。教えるのはあまり得意じゃないが君は特別」
ふふと私たちは笑いあって、出された宿題に挑むのであった。
ルームメイト バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます