第2話

お酒が飲めない体質だった

それでも飲むのは、昔の悪い癖がまだ抜けないからだ


初めて誰かと同衾した時、相手も私も未成年で


なんだろう、勇気がなかったのかもしれないし

勢いが欲しかったのかもしれない

ビビっていた、のだろう

促されるまま3%のアルコール飲料を飲んだ


手を握ればあなたは私の味方でいてくれる?

舌ったらずなお願いがいつか、耳元に届く頃に


だから、誰かと寝るときは

アルコール無しでは居られないなと思う


顔は火照り、体は熱くなり、喉が渇く

いつもの抑制が解かれて、誰かに甘えたくなる


いつもより高い体温を

「子どもみたい」と笑う君は

滅多に連絡をくれなかった


紫陽花には毒がある

それはアルコールやドラッグのように

私を帰れなくさせる

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