第21話
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それから一時間くらいお姉ちゃんと喋りながらブログのアカウントをスマホに移植したりしている内にパパが帰ってきた。
「お、今日は杏夏も居るのか、すごい久しぶりじゃないか」
パパは私には絶対に疲れた顔は見せない。けれど毎日見てれば疲れてることくらい私にも分る。もう小学生でも中学生でも無いから顔色を見ればなんとなく分る。高校に入ってからは余計に敏感になったと思う。だから、パパがお姉ちゃんの顔を見たときに本当に嬉しそうで私はその光景が微笑ましいものなはずなのにどうしてだろう。
胸がもやもやとわだかまりを感じてしまった。
「えー、二週間くらしでしょ」
大げさだなあ、と笑うお姉ちゃんに苦笑いするパパ。
「親はそれでも長く感じるのよ」
丁度夜ご飯が完成して運びながらママが言う。パパの言いたいことを代弁する様に。
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