第4章
明日に備えて
明日に備えて
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■楓 レベル 112
■体力:650/650
■魔力:9000/9000
【100】STR(筋力)
【101】VIT(耐久力)
【110】AGI(敏捷度)
【100】DEX(器用度)
【125】INT(知力)
【30】LUK(幸運度)
ステータスポイント:2500
スキルポイント:1500
■職業:大賢者、龍の末裔、冒険者
■ランク:ランクB
■称号:無し
■装備
頭【空欄】
体【魔術師のバトルセット《ローブ》《黒》】
右手【空欄】
左手【空欄】
足【魔術師のバトルセット《ズボン・革靴》《黒》】
武器【黒薔薇の刀】
装飾品【空欄】
■魔法
【表示する】
■スキル(34/∞)
【魔術の心得】【頭脳明晰】【魔術分析】【魔術分解】【火魔法】【黒火魔法】【闇魔法】【雷魔法】【水魔法】【氷魔法 】【土魔法】【風魔法 】【光魔法】【時空魔法操作 】【付与魔法 】【超級剣術】【鑑定】【縮地】【錬金術】【賢者の権能】【超加速】【接近戦の達人】【超級格闘】【見切り】【柔軟性強化】【気配察知】【素早さUP】【敏捷性UP】【近接武器の達人】【創成者】【万能創成】【想像顕現】【書き直し】
■所持アイテム
・世界地図
■所持金 ・500000E
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冒険者ギルドを出てから1時間後、宿屋を見つけて、部屋を借りたら、やることがなくてとりあえずステータスを見ることにした。
ちなみに雨が降ってる。 今朝からずっと暗雲に覆われてた空に亀裂が入ったかのように、宿屋に入る直前、一滴の雨の粒を肌で感じた。 すると、二滴、三滴……瞬く間にその一滴の雨の粒が増えた。
そしていつの間にか、激しく降り始めた雨は土砂降りになった。 これ、出かけないよな。
そう、窓の外を見て思わずつぶやいた。 いや、出かけるけど、こんな大雨に出かけるやつなんているの? とはいえ、前世でよくそんなことをしてた覚えがある。
俺は雨が好きだから。 しかし秋と冬に降る雨は耐えられないほど冷たくて、あまり好きじゃないかも。 寒さが苦手ってわけじゃないけど。
まあ、それはそれとして、 宿屋に着いた時にはもう昼だったから、昼食を受付嬢に頼んだ。 それはもう20分前のこと。 そして食事を食べ終わってやることがなくなって、今に至る、みたいな感じ。
ステータス画面を見る。 やっぱりレベルが上がってるね。 でも99からいきなり112に? この世界の経験値制度はどうなってるんだろう。 それにさらにステータスポイントとスキルポイントが増えてる。
あのとき使ってなかったから当然のことだ。
それより、龍の末裔って一体なんだろう。 最初からずっと職業の欄に表示されてるけど、イマイチわからなくて放置してた。 クリックしてみても何も起こらないし……
もしかして、バグかなにか? いや、そんなはずないだろう。 でもその可能性以外は何も思い浮かばない。
これ、初めて見たし。 龍に関する職業だって一目瞭然だけど、もしかして俺、龍になったりするの? ファンタジーの世界だからありえないことはない。
でももしもそうだったら、職業じゃなくて種族、もしくはスキルとして表示されるべきじゃない?
やっぱりわからないことが多すぎて頭がごちゃごちゃになるな。 気分転換に本でも読もうか?
そう決めた瞬間、あることを思い出した。 あ、そういえばルナからもらった本をまだ持ってるんだ。
【古代魔法・始】、【戦場へ】、【まがい物の黄金】、そして【創成】の4冊の本。 その中で俺がまだ吸収してない本は2冊ある。 それは【古代魔法・始】と【まがい物の黄金】。
せっかくだから、吸収してみようか。 決めたら、インベントリーを開いて例の2冊の本を出した。
確か【まがい物の黄金】からは盗賊に関するスキルを、【古代魔法・始】からは魔法使いに関するスキルを入手できるんだよな。
最近魔法あまり使ってないよな? 大賢者のくせに。 まあ、今は魔法剣士だけど。
……うん、やっぱり魔法に関するスキルが多いな。 ってことは………… 俺は【まがい物の黄金】を手に取った。すると、
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スキルブック【まがい物の黄金】を入手しました。
この本のスキル、取得しますか?
▶はい
いいえ
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いつもの画面が現れる。
憚らずに【はい】を押すと、【まがい物の黄金】は発火する。
その直後、目先に現れたのは見慣れた画面だった。
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スキルブック【まがい物の黄金】のスキルを取得しました。
処理中。 少々お待ちください。 処理終了。
新たなスキル【盗賊の達人】を取得しました。
以下は【盗賊の達人】に関するスキルだ。
新たなスキル【話術】を取得しました。
新たなスキル【開錠】を取得しました。
新たなスキル【掏摸】を取得しました。
新たなスキル【隠密UP】を取得しました。
新たなスキル【短刀の達人】を取得しました。
新たなスキル【アイテム発見率UP】を取得しました。
新たなスキル【忍び足】を取得しました。
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如何にも盗賊って感じ。
まあまあ。そりゃそうだろうけど。
【隠密UP】と【話術】、あと【アイテム発見率UP】と【忍び足】はガチでありがたい。
あまり利用しないと思うけど、【短刀の達人】もいいかな。
さて、そろそろやろうか。
【古代魔法・始】を吸収すること。
そのタイトルからすると《古代魔法》が覚えられるんじゃないかねぇ。どうだろ?
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スキルブック【古代魔法・始】を入手しました。
この本のスキル、取得しますか?
▶はい
いいえ
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【はい】を押す。
そして、
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スキルブック【古代魔法・始】のスキルを取得しました。
処理中。 少々お待ちください。 処理終了。
新たなスキル【魔法を操る者】を取得しました。
新たな職業【大賢者】が追加されました。
以下は【魔法を操る者】に関するスキルだ。
新たなスキル【全属性自在操作】を取得しました。
新たなスキル【召喚魔法】を取得しました。
新たなスキル【古代破壊魔法】を取得しました。
新たなスキル【古代幻惑魔法】を取得しました。
新たなスキル【古代召喚魔法】を取得しました。
新たなスキル【魔力量UP】を取得しました。
新たなスキル【瞬間移動】を取得しました。
以外は【大賢者】に関するスキルだ。
新たなスキル【傲慢の権能】を取得しました。
新たなスキル【強欲の権能】を取得しました。
新たなスキル【嫉妬の権能】を取得しました。
新たなスキル【憤怒の権能】を取得しました。
新たなスキル【色欲の権能】を取得しました。
新たなスキル【暴食の権能】を取得しました。
新たなスキル【怠惰の権能】を取得しました。
大賢者のスキルは今の時点で《使用不可能》となっています。
特別な条件を果たすことによって《使用可能》となります。
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…………あれ? ……………あれれれれ?
これはもしかして………っていうかもしかしてじゃねぇ。 見りゃわかるだろ。 七つの大罪を根源にしたスキルだ。 しかし、今の時点で使えないか。 特別な条件ってなんだ?
と言っても、何回も聞いてもわかんないだろうな、そんなこと。 ため息をつき、ステータス画面から目をそらすと、窓の外を見る。 さらに激しくなったみたいだな。
まあ、今日は雨が降り止みそうにないし、とりあえずもう寝ようか。 明日はそうだな…… まあ、Bランクの冒険者として、初めての依頼を受けるとするか。
できれば自分の家も建てたいな。 森の中にでもいい。 そうすれば土地を買わずに済むし。 よし、じゃあ決まったな。
Bランクの冒険者として初めての依頼と、俺の拠点となる場所を探す。 そう、明日の目標をぼんやりと考えながら、俺は目を閉じた。
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