第131話 G.の登場
脱いだボーイッシュボインちゃんはやはりすごかった。
手足やウエストは細いくせして圧倒的な肉感。
最近じゃエルフのお美しい方々を目にしていたから基準が壊れている気もするが、顔立ちも間違いなく可愛い方だろう。
ボーイッシュボインちゃんは『初めて』とのことだったので、最初はゆっくりじっくりと進めていたのだが、次第に慣れてきたのかボーイッシュボインちゃんの方から積極的に動くようになってきたので、そこからは一切手加減することなく蹂躙を開始した。
一切抵抗できないまま30分以上私に攻められ続けたボーイッシュボインちゃん……。
眼は開いているが、どこか虚空を焦点の合っていない瞳で見つめており、口元には若干の笑みが浮かんでいる。
上半身は仰向けのまま力なく横たわり、下半身は時折ビクッと跳ねて、股のところからは白い体液が大量に流れ出ていた。
……うん、やり過ぎたかな?
時間としてはまだ1時間経つには結構余裕があるが、ボーイッシュボインちゃんがこの状態になってしまったので、私は下半身が強く自己主張したままベッドに座りお預け状態だ。
せっかくなので、先ほどまでブルンブルンドタプンと暴れていたこの大きな胸を揉みながら、神様か隊長さんが来るのを待つことにした。
……とにかくデカい。
優しく揉んでいる手の指が沈み込み、そのまま埋もれてしまいそうな程の柔らかさと大きさを誇っているが、軽く押し込めばしっかりとした弾力もあり、揉み心地は非常に素晴らしいとしか言いようがない。
少しの間揉んでいると、ボーイッシュボインちゃんも気がついたのかしっかりと私の顔を見つめてきた。
揉んでいる私の腕に手を這わせ、その目は何かを期待しているかのようだ……。
……追加でもう1戦ヤルことにした。
ボーイッシュボインちゃんが完全に意識を失い、私も時間的に最後のタネマシンガンを放ったところで、神様がボーイッシュボインちゃんの回収にやって来た。
隊長さんは一緒ではない様子……。
連戦かと思ったけど、食事休憩するだけの時間くらいは待ってくれるのかな?
「うわぁ~……。なにその凶暴なやつ。元気なのはエルフの秘薬の効果だろうけど……。ソフィーアちゃんもいい種馬を見つけたもんだね~。」
当然のようにノックも無しで神様は部屋に入って来たので、服を着る暇がなく当然のようにフリチンの状態だったのだが、私の下半身を見て神様が軽く引いていた……。
最近連戦に次ぐ連戦を何度も経験しているからか、自分でも一回り大きくなったような気がしていたが……そこまでだろうか?
正確な長さを測ったりしたことがないので正直分からない。
というか『凶暴』ってなんだよ。
……まぁ、いいか。
「ドラゴンステーキの準備は出来ました?」
「解体は終わってるし素材も分類ごとにまとめてあるよ。後は食べる大きさに切って調味料をかけたら焼くだけ。ドラゴンのお肉、楽しみだねぇ~。」
「そうですね~。体を洗うとこってあります?」
「この建物の地下にお風呂があるよ~。ソフィーアちゃんはそっちに行かせたから、君も早く行った方がいいね~。あ、服をちゃんと着てから移動してね~。」
「了解です。」
なる程……。
確かに恋人と言っても過言ではない関係の私が、他の女とハッスルした部屋に入ってくるのはいろいろと拙いだろう。
この神様、意外と気配り上手?
「『意外と』は失礼だな~。私は心からみんなの幸せを願っているよ。……今のセリフ、神様っぽくない?」
……どうだろう?
普通に良い人っぽい言葉だとは思うけど、若干の胡散臭さを感じる気もする。
『神様っぽさ』が分からない以上、何ともコメントしがたいね。
「とりあえず私はお風呂に行きますね。」
「おっけ~。」
そんな訳で、ちゃんと服を着てから部屋を出て、階段を降りていき地下へとやって来た。
お風呂は……こっちかな?
うん、合ってたみたいだ。
入ったのは脱衣所っぽい部屋で、奥にはお風呂場っぽい部屋がある。
「……ニートか?」
私が脱衣所に入って来たことに隊長さんが気づいたみたいだ。
「はい。一緒に入ってもいいです?」
「いいぞ。」
許可が出たので服を全て脱ぎ、中に入る。
結構広い浴室だし、浴槽も大きい。
豪華な建物だなぁ……。
今更だが、『仮眠室』を利用するためにボーイッシュボインちゃんに案内されたのは、3階建てのビルの様な建物だ。
元の世界にあったような外観で少し驚いたのだが、中は普通だった。
この建物を利用するのは主に巫女の方々らしく、(これだけ立派な建物を使うのが数人っていうのは勿体なくないかな?)と最初は思ったのだが、聞けばこの国の巫女は30人ほどいるらしい。
エルフの国の巫女は隊長さんの他にいなかったような……?
この差は何だろうね?
「何を考えてるんだ?ほら、こっちに来て座れ。背中を流してやるぞ。」
ぼけ~っと考えていると、隊長さんに呼ばれてしまった。
言われた通りに座ると、隊長さんは言葉通り、無言で私の背中を洗い始めた。
少し気まずい沈黙だ……。
今回は隊長さんの許可もあったので遠慮なく種馬活動を愉しんだが、今後も似たようなことが終わった後はこのような空気が流れるのだろうか?
でも、サーシャさんも入れて3人で愉しんだ時はそこまで嫉妬するような感じではなかったような……?
他に何か理由があるのだろうか?
「ソフィーア……何かあった?」
「ん?ん~……そうだな……。デヴェロプ様が『スラエラは今日、君と子作りをすれば簡単に妊娠する』と言っていただろう?種族による違いがあるから仕方がないことだと分かってはいるが、エルフの私は非常に妊娠しにくいからな……少しだけ嫉妬してしまったみたいだ。」
……それは私にはどうしようもないかな~……。
妊活に関する知識なんて全くないし、私に出来ることといえば高頻度で子作りに励むことだけだから、あまり気にせず気長に出来るのを待つしかないんじゃないかな~?
まぁ、私が他の女性と子作りしたこと自体に嫉妬しているのでなければ問題ないけど……。
「まぁ、私が子供を授かり辛いことは仕方のないことだし、そこをとやかく言っても仕方がないよな。ただ、『授かり辛い』だけで『授からない』訳ではないんだから……。時間はかかると思うが、私は君との子供が欲しい……協力してくれるよな?」
そう言って隊長さんは後ろからハグしてきた。
こっちはもう既に臨戦態勢だ。
いつでもいける。
……夕食が遅くなったことは言うまでもない。
「おっそ~い~!もうよだれでこの辺り一帯が水没するところだったから、先に食べ始めちゃったよ!火はまだまだいい感じだから、さっさと食べる分を切って焼いちゃいな~!」
隊長さんと仲良く戻ると、ハイ師匠と神様が炭火の上にドデカい鉄板を置いて、仲良くバーベキューをしていた。
すぐ傍にはドラゴンのものと思われる大きな肉の塊がドーンと置いてある。
めちゃくちゃ美味そうなお肉の塊だ……。
さっそく置いてある長いナイフを使い、肉の塊から2センチほどの厚みで肉を切り、小さく切った脂身のところを鉄板に擦るようにして油を敷いたあと、肉を置いた。
2センチの厚みは、元の世界でもありそうな普通な感じの大きさに思えるかもしれないが、肉の面積の大きさは横50センチ程、縦30センチ程と非常に大きい。
これを食べれば間違いなく腹いっぱいになるだろう。
隊長さんは5センチほどの厚みで切って、3等分にしてから焼くようだ。
その厚みには夢があるね……。
後で1口貰おう。
ところで、このお肉はどこの部位なのかな?
「これは尻尾の付け根付近だよ。ドラゴンの尻尾は本当に美味しくて、先の方はとにかく肉質が柔らかくてジューシー、口に入れた瞬間トロットロに溶ける様な感じ。付け根の方は少し筋肉質な感じになるけど、噛めば噛むほど肉の旨味が溢れ出てくるその味はまさしくベストオブお肉!あ、先の方はもう食べちゃったから、食べたいなら残りのドラゴンを解体して自分で食べてね。」
……ふむふむ。
ここに元々骨があって、こっちの曲線が皮の方か。
……この大きさで尻尾1本の付け根付近4分の1の量だと……!?
ドラゴンヤベェな。
襲撃は困るけど食用に養殖したいわ。
「それだよ!」
……神様も同意のようだ。
「そっちじゃない!養殖だよ養殖!ダンジョンで1からドラゴンを生み出すんじゃなくて、ダンジョンで卵かふ化直後の頃から育ててダンジョンモンスター化させたんだよ!……たぶん!」
……『たぶん』か~……。
神様が『たぶん』というのなら誰にも分からないだろうね。
まぁ、可能性の1つとして覚えておこう。
だが今はこのお肉だ。
片面がいい感じに焼けたが塩をかけ忘れたな……。
食べる前に付ければいいか。
「大事なことなんだよ~!潰せていないダンジョンを調査して解決しないと、いつまで経っても壁の解除が出来ないから、物流が今は無くなっちゃってるんだよ~!このままだとこの国は立ち直れない程困窮しちゃうよ~!」
……私たちにダンジョンを調べて来いと?
「うん。報酬は出すよ。」
……食べて寝てから考えてもいい?
「明日からよろしくね!」
私たちに選択肢は無いらしい。
そういうところ、神様らしいね!
こうして明日からダンジョンに行くことが決定した。
ドラゴンステーキの味と食感は、言葉を失って貪り食うほど素晴らしいものだった。
……という訳で翌日、まずは一番近いダンジョンへとやって来ました。
ハイエルフであるハイ師匠は、ダンジョン内だと何らかのデバフがかかるらしく、『あまりダンジョン内に入れない』との話なので、隊長さんと2人でダンジョン攻略することに……。
ハイ師匠に頼れないのは結構あれだな~。
前の大襲撃もハイ師匠がほとんど倒したようなものだし、昨日のドラゴンもほとんどハイ師匠が倒した。
いざという時に頼れる存在がいないのは心細いね~。
まぁ、私にはソフィーアがいるけど。
とりあえずダンジョンの中に入ったところ、このダンジョンは洞窟型のようだ。
少し暗い、地面や壁の土がむき出しの通路で、道は何か所も分かれて迷路のようになっている。
最初のフロアで現れたモンスターは、身長の高さが1メートルを少し超えるくらい、皮膚は緑色でヒトの様に2足歩行で移動するゴブリンだった。
そう……あのゴブリンだ!
正直少し驚いた。
この世界のモンスターは何かしらの動物が元となっており、ゲームで出てきたような化け物は1度も見たことがなかったからだ。
ゴブリンはいったいナニがモンスター化することによって生まれるのか……。
……人間ではないといいな。
まずは強さを知るために蹴飛ばす。
……一発で壁まで吹っ飛んで動かなくなってしまった。
動かないが念のため火魔法を追撃。
ゴブリンって悪知恵が働くイメージだからね。
死んだふりは警戒しないといけない。
火魔法が命中したゴブリンは、跡形もなく魔石だけを残して消失してしまった。
……そういえばダンジョンだったね。
『死体が残っているのならまだ生きてる』って判断しやすいのか。
死体の残らない、養殖モンスターがいるのかを確認するために来たから、死体が消えることを完全に忘れていたよ。
とりあえずゴブリンは魔物。
見たら確実にぶっ殺しておこう。
ラノベだとゴブリンはコックローチみたいなものだからね。
隊長さんと2人なので何一つ問題が起きることはなく、10分ほどで上の階へと上るための階段を見つけることが出来た。
……このダンジョンは何階まであるのかな?
あまり時間がかからないといいけど……。
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