第11話 車のナビは3つがオススメらしい
昨日 結局
行方不明だと言う事が、完全 確定した。
きっと俺のせいだ。
俺が待ち合わせの時間に遅れたから・・・・・・
きっとそのせいで何か問題が起きたんだ。
誘拐された?何が有った?
取りあえず、これから高千穂に行く。
「親父 話があるんだけど・・・・・・」
「どうした?」
「俺 高千穂に行くよ」
「はぁ・・・・・・ 探しに行くのか?」
「ああ、実は、俺 待ち合わせの時間に遅れたんだ。だから、俺が待ち合わせの時間に遅れたから、あいつ 何か事件に巻き込まれたのかも知れない。それ以外の理由かも知れないけど、どんな理由にしても、俺が遅れたからかも知れないんだ」
「お前 また遅刻してたのか? とはいえ、関係無いかも知れないだろう?」
「うん。そうかも知れない。でも、俺の思う通りかも知れない。何にしても探したい」
「解った。行けば良い。出来るだけ協力してやるよ」
「本当!?親父!ありがとう!」
「必ず見付けるんだぞ」
「ああ、俺とあいつとの仲だもん!大丈夫だよ!」
「ほら、カギ 持って行け」
「えっ?これ 親父の車のじゃん!?」
「宮崎なんて田舎じゃ車が無きゃ不便だろう?どうせそろそろ新しいのに乗り換えようかと思ってたから、お前にやるよ」
「あ・・・・・・ありがとう・・・・・・」
「ほら、泣くな。早く準備して行け。遅くなると泊まる所も無くなるぞ?」
「うん。本当にありがとう!」
車に搭載されているナビの目的地を道の駅高千穂のにする。
タブレット端末を車のホルダーに設置して、充電コードを繋ぎ、カーナビアプリを起動して、同じく道の駅高千穂を目的地に設定する。
車載ナビとカーナビアプリの両方を使う理由は簡単、それぞれの長所を活かす為だ。
車載ナビは安定して動作してくれるけど、地図データの更新が遅いので、新しく出来た道を案内してくれない時がある。
アプリのカーナビは、地図データの更新は常に最新だから、出来たばかりの道にも対応出来るけど、熱暴走などで、使用中に端末の動作が不安定になったりする事がある。
両方を使えば、互いの欠点を補える。
と、
どうせなら二つの端末を車に設置して、それぞれ別のカーナビアプリを使うと、より案内の精度が高くなるそうだ。
合計三つのナビが案内すれば、どれかは正しい道を示してくれるのだそうだ。
今では親父もそれを知っていて、俺んちの車は、どれもスマートフォンやタブレット端末を設置が簡単に出来る様になっていて、ナビを使う場合は、必ず車載ナビだけでは無く、スマートフォンやタブレット端末でもカーナビアプリを使用している。
「流石に遠いなぁ・・・・・・」
車載ナビより移動時間の正確なカーナビアプリの予想移動時間は、約14時間半となっていた。
これじゃ休憩の時間も考慮すると、着く頃には深夜だな。
ただ、これだけの移動距離だと、今の時間じゃ移動途中のどこを宿泊地にしたら適切か解らない。
取りあえず、お昼休憩の頃に、残りの移動距離と到着予想時間を確認して、それで今日の宿泊地を決めよう。
「じゃあ出発するか・・・・・・」
出発して直ぐに渋滞に巻き込まれてしまう。
流石 渋滞が当たり前の東京都内だ。
「何だよこれ!みんな車に乗り過ぎ!都内じゃ車を禁止にすれば良い!!」
うん。超矛盾している事を言っている。
でも、みんな似た様な愚痴を言ってるよね。
特に、超混雑する通勤通学者の満杯になった電車の中でとか・・・・・・
だから、超矛盾してても良いんだ!
「しかし、小さい頃から当たり前に渋滞を経験してきたから、さっきみたいな冗談も言えるけど、でもやっぱり渋滞が多過ぎだよね。もう少し何とかなって欲しいよね。それでも小さかった頃の渋滞酷さに較べたらマシみたいだけどさ・・・・・・」
生まれる前や生まれたばかりの頃や小さかった頃の渋滞の話を聞いた事があるけど、特に俺が生まれる前の頃は、車の流れが良かったら五分で着く距離なのに、渋滞していると一時間掛かったとか言っていた。
それが日常茶飯事だったらしい。
流石に最近じゃそこまで酷い渋滞は少ないもんな。
「通勤通学の電車の酷さは、相変わらずみたいだけど、家業を継ぐ予定の俺には関係無いしね♪」
少し車の流れが良くなってきた。
この様子なら高速に乗ったらスムーズに移動が出来るだろう。
「宿泊地は、流石に中部地方は出ておきたいよな。関西近畿なら兵庫が辺りが無難そうだけど・・・・・・でも、多分 それだと休憩を二時間位入れても早過ぎな気がする・・・・・・」
さっきのナビの感じだと、約中間地点付近の兵庫辺りだと、きっと夕方頃には着いてしまう。
今日は楽になるかも知れないけど、明日の移動を考えると、もう少し先まで進んでおきたい。
「旅行好きの
と言う事で・・・・・・
お昼休憩の時に宿を検索する範囲として、中国地方なら広島か山口で宿泊地を検討かな?
九州なら福岡か大分辺りが無難かも知れない。
でも、明日の事を考えると、福岡か大分の福岡寄りが最有力候補かな?
やっと高速の入口だ。
「親父が出る時に高速の料金や宿は負担してくれるって言ってくれたら助かるよな・・・・・・」
ETCの入口に列ぶ。
さて、これで流れが良ければ、愛知か三重辺りでお昼休憩になるんじゃないかな?
本当は、高速を降りて名物でも食べに行きたいけど、流石に我慢だな。
俺は
俺が宮崎に着く頃には、
俺が心配し過ぎだったのかも、知れない。
それならそれで良い。
もちろん、その時には、
きっと
----------<小説 ここまで>----------
この小説は、「異世界『ながらスマホ』事情」と言うタイトルの小説の派生の物語です。
宜しけれ「異世界『ながらスマホ』事情」も読んでお楽しみ下さい。
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