第3話 【チキン南蛮】の発祥は宮崎県の延岡市らしいです。

宮崎県 古来 神話の時代から、ここで日本人は暮らし、稲作が始まった地と言われている、由緒正しい【THE 日本】と言う所で、

しかし、近年は人口が減り、その人口の少なさは、都道府県別での順位で、下から数えた方が早いと言う35位で、過疎化した所の多い状態だけど、

その分 のんびりと観光の楽しめる、昔からの観光地でもあるらしい。

宮崎県は、宮崎平野を中心に、農業や畜産が盛んで、地理的に海も太平洋の黒潮に近く、山の幸、里の幸、海の幸の全てが豊かな、実はグルメ大国だったりするらしい。

古くから食べられていて、全国区の料理になった【冷汁ひやしる】やトビウオやキビナゴなどの海産物も美味しく、畜産では宮崎牛が有名になったけど、豚も鶏も盛んに飼育されていて、特に鶏肉をよく食べる地域だそうで、鶏を使った料理が美味いそうだ。もちろん野菜も美味いんだって。そして近年 全国的に有名になったのが、宮崎県産の果物。そう、本当に宮崎県はグルメ大国らしいのだ!


延岡市 宮崎県第二位の市で、某大手企業の工場もあり、宮崎県では栄えている方ではあるが、やはりその工場頼みの部分が大きい市で、日本全国で食べられる様になった、【チキン南蛮】発祥の地でもある、グルメな地域らしい。


そんな延岡市で、昨日は一泊した。



「いやぁ・・・・・・ 昨日の鶏を焼いたのは美味かった!」


鶏を焼いた物だけど、全国的に普通に有る串に刺さっている【焼鳥】とは違うんだよな。

ぶつ切りの鶏肉が、炭火で塩味で焼いてあり、薄っすらと炭の黒さを纏ったそれを一口入れると・・・・・・

口の中に広がる、鶏肉の旨味!

鼻に抜ける炭と鶏の良い香り!

あれは、本当に普通の【焼鳥】とは別物だ!


で、今日は朝からあいつに電話を掛けて、連絡を取ろうとしているが、九時の時点で、まだ連絡が取れていない。

電源がずっと入ってないんだよなぁ・・・・・・

このまま連絡が取れないと、待ち合わせが出来ないから、高千穂で合流する事も出来ない。


仕方が無いので、ホテルをギリギリ 十時前にチェックアウトして、それでも連絡が取れなかった時は、焦らずに延岡市名物の【チキン南蛮】をレストランで食べてから、高千穂に向かおうと思っている。


怒ってるのかなぁ・・・・・・

大遅刻のお詫びとして、自腹で延岡市でレンタカーを借りておこう。

泊まった延岡駅近くのホテルから、【チキン南蛮】で一番有名なレストランまで、車で十分も掛からないみたいだ。

開店が十一時か、開店して直ぐに入ろう。

多々良って所の大型商業施設の中にも店舗が在るみたいだ。高千穂に向う途中で寄れそうだから、丁度良いや。



って!そうこうしている間に、もう九時半過ぎてんじゃん!


「えっと・・・・・・ 忘れ物は無い・・・・・・ と・・・・・・」


「さて、行くかな・・・・・・ ああ、あいつに連絡が取れなかった・・・・・・」


参ったなぁ・・・・・・

かなり怒ってるのかなぁ・・・・・・


「レンタカー借りたり、給油したりしてたら、【チキン南蛮】を食べに行くのに、良い時間になるんじゃないかな?早く着いたらショッピングモールで時間を潰せば良いしね」








「さあ、ショッピングモールに着いた!まだ少し開店まで時間が有るけど、早く入って食べてしまいたいから、もう店に行っておこうかな・・・・・・」


早目に店舗の前に行き、ネットでメニューを確認する。

って、昨日 ホテルでも見たんだけどね!


「【チキン南蛮】のセットは、約千円かぁ・・・・・・ 他のも美味しそうだけど、【チキン南蛮】を食べたら、他のを食べられなくなるだろうなぁ・・・・・・ 【チャンポン】も人気らしいけど、入るかなぁ・・・・・・ いや、無理だろ!」


って、自分で自分に突っ込みを入れてしまった!

だって、良い評判を見たら食べたくなるじゃん!



おっ?開いた!


一番で店内に入る。

そして、もちろん【チキン南蛮】のセットを頼む!


「これ!お願いします!」


少し待っていると、大きなトレーに載った【チキン南蛮】のセットが来た!


「お待たせしました」


「さあ、写真を撮ってから食べるぞ!」


なかなかボリュームがあり、見るからに美味そうだ!

あいつが言っていた様に、東京とかで食べれる【チキン南蛮】とは別物って感じだ。

先ず!タルタルソースの量が違う!なんかタレ?ソースが揚げたチキンにしっかりと付いていて、その上から大量のタルタルソースが掛かってる!

うん。これは絶対に美味いやつだ!

食べる前から解る!



「うまっ!」


口に【チキン南蛮】を一切れ入れた瞬間に、口に広がるタルタルソースの旨味、その後には純粋な鶏肉の旨味が広がる。

肉は鶏胸肉なのは知っていたけど、思っていたよりパサパサしていなくて、しっとりしている。

うん。美味い!白ご飯にも合う!


いやぁ・・・・・・

この店にして良かった!



「ごちそうさまでした」


お会計を済ませて、高千穂を目指す。

きれいなバイパスが通っていて、距離は遠いけど、楽に移動が出来る。

タブレットをカーナビにして、最短の時間で移動する。

一時間も掛からずに着くようだ。



さて、あいつが観光しそうな所を巡りながら、あいつを探してみるか・・・・・・

最初は・・・・・・ 天岩戸神社かな。

あ、先にJA直営のレストランに高千穂牛のステーキの予約を入れておかなきゃ!

で、天岩戸神社でお参りをして、天岩戸温泉で入浴して、ディナーは高千穂牛のステーキかな。

うん。あ、道の駅にも美味い物が有るって言ってたな・・・・・・

そうそう、高千穂の公式サイトでグルメ情報を再確認しよう!

道の駅とか観光地には、大体 Wi-Fiスポットが有るって、あいつが言ってたから、それに繋いで調べるかな。

うん。そうしよう!

気になるけど、今は運転に集中だ!




高千穂に着いたら、高千穂牛のステーキの予約!

着いたら高千穂牛のステーキの予約!

着いたら高千穂牛!

着いたらステーキの予約!

着いたらレストランの予約だ!

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