第2話 延岡市では鶏肉を食べてみる
やっちゃった・・・・・・
やっちまったよ!
駅でウトウト寝てしまって、目が覚めたら真っ暗だ!
完全に、待ち合わせの時間に遅れてしまった!
目が覚めて少し後に来た延岡まで行く電車に乗り、今日 高千穂に着く事を諦める。
電車に乗る前に、あいつに電話を掛けてみたが、電源が入っていない様で通じない。
タブレットからLIMEのメッセージを送ってみたけど、未読のままだ。
かなり怒ってそうだなぁ・・・・・・
そりゃ旅行で大遅刻とか、普通 怒るよな・・・・・・
まあ、こうなったら仕方無いから、のんびり行くか!
ふぅ・・・・・・
「やっと延岡には到着だ!何か食べなきゃ!あいつは「宮崎なら鶏肉を食わなきゃ」って言ってたから、鶏肉だな!」
んと・・・・・・インターネット検索で
{延岡 グルメ 鶏肉}
と入力して検索してみる。
「おー!流石 評価の高いお店が多いなぁ・・・・・・ もうこの時間だと、延岡名物のチキン南蛮の発祥のレストランとかは、ちょっと厳しいよな。お酒も飲ませる様な所でかな・・・・・・」
検索で出た中で、特に評価の高かったお店に向かってみる。
「まじかっ!?お店の外にまで、鶏肉を焼いた旨そうな匂いが充満しているじゃん!!」
昼間もお菓子を少し食べて、空腹を紛らわせるだけだったから、この旨そうな匂いにやられて、早く食べたくて仕方無い。
「すいません。一名だけど良いですか?」
「いらっしゃいませ。どうぞ空いているお好きなお席にどうぞ」
標準語で対応してくれたけど、イントネーションが良い感じに、九州って感じに訛ってて、凄く癒やされる。
「よいしょっと・・・・・・」
「お飲み物は何になさいますか?」
「えーっと、生で・・・・・・」
「はい。生ですね。かしこまりました」
店内の雰囲気も、凄く良い感じに昭和臭?東京には無い田舎な雰囲気で癒やされる。
「お待たせしました。生です。ご注文はお決まりですか?」
「この名物って鶏を焼いたのをお願いします!!」
「あ、これですね」
他の人達も同じのを食べている。
「あの・・・・・・ 旅行で初めて来たんですけど、美味しいですか?」
「旅行で来たとね?おう、うまいよ」
「はい。東京からです。ですよね。匂いがもう美味しそうですもん!」
生をお通しを食べながら飲む。
うん。美味い!!本当に美味い!お通しも!
素朴な煮物?かな?だけど、味が染みてて良い感じ!
あいつが「宮崎は美味しい食べ物が溢れてる」って言ってたけど、本当に食べ物が美味いのかもな。
「お待たせしました」
来た!鶏を焼いたのだ!
何か炭で焼いたからなのか、黒っぽくなってるけど、凄く美味そう!
一口食べてみる。
?!?!
「美味い!本当に美味しい!こんなに美味しい鶏を焼いたのは初めてだ!!」
「だろう!?美味いんだよココ」
さっき声を掛けた他のお客さんが、何故か自慢気に言う。
常連さんなんだろうな。
「ははは、自分のお店みたいに言うんですね?」
「そりゃ通って長えかぃな」
「でも、本当 お世辞抜きで美味いです。こんなに美味しいのが食べられるって思ってませんでした」
「東京には無えん?かわいそうだね」
「ここまで美味しいのは無かったですね。宮崎?延岡?凄いです!!」
「こんねんじゃ普通ちゃ」
「こんなに美味しいのが普通なんだ!?良いなぁ・・・・・・」
本当に美味しい。
追加でもう一皿頼んで、白飯もお願いした。
いや、本当に美味しい。
「あの・・・・・・ この辺でオススメのホテルは有りますか?」
お店の人に聞いてみる。
「沢山 ホテルは有るちゃ。でも、わし達は利用せんかぃ分からんや」
「ですよねぇ・・・・・・」
仕方無いから、ネットで検索してみる。
おお!確かに思ったより沢山在る!
んっと、極楽トラベルで予約するかな。
このホテルなんか、安いし設備も良さそうだな。
ポチッとな。
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