被害者と東京そして佐々木刑事の任務

大分県警の捜査一課の刑事たちが被害者の荷物から貴重品用ロッカーの鍵を発見した。

その鍵で貴重品用ロッカーを開けると、中からは被害者のものと思われる携帯電話と財布が出てきた。

財布から免許証が出てき、被害者は東京に住む山口健二郎だと分かった。

被害者の情報を掴むためには東京で調査をするべきだと判断したのか、“警視庁に連絡しろ”と部下に指示した刑事がいた。

さらに“佐々木警部補をその捜査に参加してもらえるようにしろ”と付け足した。


電話を終えた刑事が脱衣所に戻ってきた。

その刑事が上司の刑事に何かを報告した。

その後何やら考えてから

「佐々木警部補」

と佐々木刑事が呼ばれた。

「君には東京での情報収集に参加するということで警視庁と話がついた。」

低い声で佐々木刑事は言われた。

さらに

「勝手に捜査現場に入った罰を兼ねているが……」

と付け足された。

佐々木刑事は

「わかりました。」

と一言返事をした。

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