猛暑の耐久戦!熱血怪人が熱中症!?

燃えるようなエナジーが迸り、謎エネルギーが炸裂し

爆炎が燃え盛る・・・さて、これが何を意味するかと言えば・・・


そう、『夏が暑すぎる』のだ。

戦闘員にはクールビズが適応され、30分置きに

シオカワ製のリカバリードリンク「ショックエナジー」

を補給する事により、コスチュームに籠る熱で汗をかいても

ミネラル、ビタミン、そして運動に必要な必須アミノ酸や

糖分を瞬時に補給する事で体力を回復させることが出来る・・・


「もっと、熱くなれよ!もっと輝け!」が信条の

熱血怪人バーニング松尾は毎日朝ごはんを大量に食べてから

出動に備えるのがモーニングルーティンであったが


早朝にウルトライダーの出現を聞きつけて出動・・・

朝飯抜きで来てしまったので

ガラにも無く夏バテしてしまったのだ!

「松尾さん、せめてドリンクを飲まないと・・・」


「諦めんなよ! 実力で勝利しなきゃ意味が無いんだ!」


「えぇ・・・」


熱血怪人はピンチにこそ強くなる。

本当はドリンクの力で回復できるのだが

彼は退路を断つ事で勝機を掴む昭和スポ魂精神の持ち主なのだ!


しかし、体内の耐熱度が限界にまで近づいていきます!

これは大ピンチですが・・・


今日の敵は氷の様に冷徹なウルトライダーフロスト!

冷凍ビームで攻撃を仕掛けてくる!


「グァァァァ・・・ァー。ァー・・・」


「ふん。今の時代に熱血なんて古いんだよ。」


「グァァァァ・・・ウーン。オーイエ―・・・」


「怪人め!凍ってバラバラになるがいい!」


「はぁぁぁぁ・・・うぁぁぁぁ!!!」


ウルトライダー、いつもと違う手ごたえを感じます。


「あのさぁ、もしかして、俺の攻撃で涼んでない?

 暑いからって夏バテしてた?」


「そんなワケあるか!?堪えるので精いっぱいだぜー!!もっと来い!」


「嘘を付くな!さっきより元気だろお前!?」


実は、熱血怪人の爆アガリした体温をウルトライダーの冷凍攻撃が

なんやかんやで良い感じに下げてしまい、回復させてしまったのだ!


「この一撃は絶対無二の一撃!松尾ボルケーノ!」


「グァァァァァ!!!」

ウルトライダーフロスト、爆炎の火球に吹き飛ばされ、撤退!


「暑く無ければ夏じゃない!熱くなければ人生じゃあない!!」


「ボルケーノさん、さっきまで夏バテしてましたよね・・・」


「よーし!今日からお前らは富士山だ!走りに行くぞー!」


最近はデスクワークで身体が鈍っていた戦闘員たちは

熱血怪人に鍛えられ、シオカワの名に恥じない

屈強な戦士に成長していくのであった・・・


怪人共済では、トレーニング中の負傷に際しましても

戦闘時の怪我、入院保障と同様にしっかりサポートしています。

アクの強い悪の組織の怪人達は悪気はないにしても

生きる為に必要な戦闘力を獲得するべく日々努力しています。

モブの戦闘員であろうとも、あなたが居ないと悪の組織は回らない!


日頃からシオカワが支配する街を見守り、ウルトライダーの情報を察知する

一般戦闘員が居なければこの街はワガママな正義を振りかざす者の手に沈むのです!

私、塩河迫しおかわせまるは戦闘員の顔、名前、住所。家族構成。

交友関係。行きつけの飲み屋に到るまで出来る限り把握しております。

何かお困りのことがございましたら怪人共済の塩河にご一報ください!

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