極道怪人抗争!?センターGUYと塩河の仲裁!

かつては反社会的勢力でブイブイ言わせてた方も不景気やら

組織に裏切られて消されたりで、ここからシオカワの人材調達は始まる。


かつては北の大地で恐れられた極道怪人ケジメカムイと

カブキシティの煤けた喧騒を愛し、都会の闇の中で生き抜いてきた

同じく極道怪人ケジメドラゴン。


ぶっちゃけて言うと得物はどちらもドスブレード。被っている。

戦歴や営業成績シノギも同じ程度。被っている。

背負ってる刺青は龍。やはり被っている。ちなみにお互い応龍。

敵に斬り込む武闘派のそれなのだ。


いけませんいけません。龍は一人で良い。と言う極道モノでありそうな

なんかそんな血で血を洗うあの匂いが漂ってきます。

カタギの怪人さんは避難して下さい!抗争に巻き込まれますよ!

避けられぬ似た者同士の争い。こういうリスクが発生する事は想定してたので

上納金アガリ・・・いえいえ保険料は幹部に匹敵するぐらい掛かっています。


「ソイヤ!ってったらデーモン節って決まってるだろが!

 ハァーどっこいしょー!どっこいしょー!」


「じゃかあしいわボケェ!ソイヤ言うたら『戦略、街の上より』

 が相場に決まってるだろォ!狂い咲く華は散るからこそに美しいんだよ!!」


カタギの怪人さんからお話を伺います。

本日のゲストは警察怪人エヴォコップさんです

「出自の事はねぇ・・・センシティブなモノがありますから・・・」


「どちらが先に、と言うのはあるんですか?」


「麻雀してたら二人とも私の捨て牌で同時ロンして

 お互い同時に「ソイヤ!」と叫んだのがきっかけですね。」


まぁ過失割合は図るまでもありませんが・・・

センターGUYさんのお仕事が暇っぽいので来ていただきました。


「ナ―ハッハ!保険事故以前の問題。仲間同士の争いなど、片腹痛いわ!

 お前らみたいなのを何同士って言うか知ってるか?」


「何だよ!?」


「テメエ、さっきから玉袋出てるぞ。何だその右半分だけの半身タイツは?」


「何だとォー!(ゴソゴソ)正解はな・・・『似た者同士』だ!」


センターレディーズ!カモ―ン!

レッツダンシング!


龍が二匹夜空を舞う 五分と五分のさかずきだぁー!

本当に解決するには これはホント五分と五分だぁー!

(キメポーズ)


「まぁまぁ、お二方の切磋琢磨により

この街とシオカワが助けられてるのですから。ここは穏便に」


「塩河の旦那!」


「すいません。恥ずかしいトコ見られちまって。つい熱くなっちまいました」


似た者同士は喧嘩するのが世の常と言うモノですが

怪人同士での殺し合いになっては彼らにも家族が居ます。

悲しい事にならない為にもこの街を守る怪人はキャラ被りしていようが

頼りになる戦力を殺し合いで決めるなどと言った行為は許されません。


「ところでセンターレディーズのみなさーん?

 センターGUYくんの雇用条件に不満のある方、手を上げて下さい。」


「みんな手上げてるよ!?チクショー!?何が不満なんだ!?」


玉袋が出るのが主なビジュアル面での不満らしいが

発注ミスと彼の五分五分の平等を愛する精神の体現が合わさって

センターGUYは日々、なんやかんやで損害の防止にも役立っているのだった。

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