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一度、家に帰った俺と凪沙は私服に着替えてある場所に向かった歩いていた。
どこに向かっているのかまだ、凪沙には教えていない。
「ねぇ、湊。これからどこに行くの?」
「凪沙にとってはつまんないところだと思うけど」
「分かんないよ。以外に行きたいと思っていた場所かもしれないじゃん」
「ミュージックという店、知っているかぁ?」
「ミュージック……確か、大きいお店だったよね。行ったことがないけど」
「確かに大きい店だよ。あそこは」
「なんのお店なの?」
「が……行ってみれば分かる」
「今、言おうとしたのに何でやめるのよ」
「着いたら話す」
楽器屋と言おうとしたけど、やっぱりやめた。音楽に興味があるか分からない凪沙に果たして言ってもいいのもなのか、迷ってしまった。
とりあえず、あと十分で着くからとりあえず黙っておこう。
「着いたよ、凪沙」
「そうそう、ここよね。で、なんのお店なの湊?」
「楽器屋だよ」
「そうなの」
「凪沙にとってはつまんないお店かもしれないけど、今日はここに用事があるんだ」
「別にいいよ」
「いいのか? 本当に?」
「うん。平気よ」
「分かった。じゃあ、中に入ろう」
「うん!」
俺と凪沙はお店の中に入った。
俺と凪沙が入ったお店は『ミュージック』という楽器屋。二階建のお店でここら辺じゃあ大きな建物で目立つお店。
中に入ると一階に楽器全般が置いてある。もちろん、楽器以外の楽器のパーツ関係もちゃんと置いてある。そして二階には楽器を買った人あるいは、楽器を持っている人でも気楽に使えるスタジオがある。
広さもあって例えば、バンド練習が出来るほどの広さで四人から六人ぐらいは余裕で入れる大きさ。
ここの楽器屋では楽器の修理はもちろん受け付けていて、ここで楽器を教わることも出来る。そして、楽器のレンタルもやっているから、うれしいこと尽くしだ。
楽器をやっている人から見れば夢みたいな場所に近いだろう。
「買いたい物を買ってくるから凪沙もその辺見て回ったら?」
「じゃあ、終わったら声かけてね」
「分かった」
俺は中に入って目的の品の所に向かった。俺が向かったところはギターコーナーだ。今日はギターの弦を買いに来たんだ。
いろんな種類の弦から自分が使っている弦を探してレジに向かった。
「湊。終わったの?」
「そこで待ってって。会計してくるから」
「OK~」
レジ付近にいた凪沙に声をかけてレジに向かった。
「やぁ、湊君。こんにちは」
「こんにちは、小林さん。これ、お願いします」
「はいはい。850円になります」
小林さんにお金を渡して、商品を袋に入れてもらった。
「お待ちどうさま。ちょうど預かりました。ところで湊君」
「なんですか?」
「さっき偶然・・見ちゃったけど、あの子は彼女なの? やるぅ~」
「ち、違いますよ。凪沙は幼なじみです」
「そんな~嘘つかなくってもいいんだよ」
「嘘じゃあないです!」
「ふ~ん、そうなんだ」
「信じていませんね、小林さん。オーナーにでも聞けば分かりますよ」
「オーナーは知っているんだ」
「そうですね。ところで
「二階のカウンターにいるよ」
「ありがとうございます。行ってみます」
俺は小林さんにお礼を言ってその場から離れて凪沙のところまで向かった。
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