第五章 呪われた世界

雄と健が旅をしている最中、異変が起きた。世界がさらに混沌と化したのだ。理由は言わずもがな、二人の行動が明らかになったのだ。それにさらに怒りを覚えた魔王が、人間のみならず、世界そのものを変えていったのだ。

「ふははははは、この魔王に歯向かおう者がいるとは、愚かなものだ。よかろう、その行動を私は挑戦と見た。ならば、それ相応の苦しみを奴らには思い知らしめてやろう。ふはははははは」と、笑いながら、魔王は一人喋っていた。

 そんな中、魔王の行動が知るはずもない二人は、ただ魔王の命令に逆らったものがいた、と考え、道を進んだ。逆らっているのはこいつらだというのに。

 今となっては、太陽は、ある程度しか上らなくなり、人々の活力は減っていく一方だった。農業、建設、僕共に、減っていったのだ。

 魔王は退屈になる一方で、さらに怒りを覚えるようになった。そこで魔王は魔術を使い、雄と健を魔王の居場所へとワープさせようと企みました。しかし、魔王には、人を支配することに魔力を使い果たしてしまい、それをすることはできませんでした。魔王はさらに怒りを募らせた。その怒りは、今までのと合わせ、限界を超えてしまった。すると、魔王は、進化を遂げた。この呪われた世界に最悪の邪神が生まれてしまった。

 そのころ、雄と健は幹部を残り一体までとなった。

「やっとここまで来たな。ていうか、そこまで強くはなかったよな。幹部4体まで倒してけど、多分残りの一体もそこまで強くないんじゃねぇの?」と、健は言った。確かに、ここまで手ごたえがなさ過ぎて、支配された人全員で動けば倒せる程度だった。魔王はそこまで、強くはないのでは、とも考えた。

 私たちは、この呪われた世界を早く終焉へと向かえさせなければならない。いつしか私たちは、性格までは変わらないが、心身共に成長していた。だから、きっとうまくいく、という自信が私たちにはあった。魔王が作ったこの呪われた世界の命運は私たちにかかっている。それを自覚し始め、また道中を進み始めた。

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