じゅーでん(社会人)
金曜の夜。明日は会社が休みなA子とB子。寝る前にベッドの枕もとに並んで座り、A子はスマホを眺め、B子は本を読んでいる。
スマホのバッテリーが減ってきたA子はサイドテーブルにある充電ケーブルを手に取って、スマホへとつなげた。
チラッとそれを見ていたB子は、倒れこむようにA子の膝に頭をのせて本を読み続ける。
A子は、そんなB子の頭に片手を置いて、スマホを眺めた。
――数分後――
そろそろ眠気を感じてきたA子はスマホをサイドテーブルに置いて、視線を膝へと落とす。B子は開いた本を胸に置いたまますでに眠っていた。
A子はB子の本を持ち上げて、しおりを挟んでサイドテーブルに置くと、B子の頭をなでたり、前髪をめくっておでこを指先で丸くなぞったり、ほっぺたをムニっと押してみたりした。
案の定スヤスヤと眠り続けるB子。
A子はB子の体が枕で眠れるようそっと移動させ、掛け布団を整える。スタンドライトのスイッチに手をかけ、わずかに微笑みながらB子へ視線を向ける。
A子「おやすみ」
スイッチを切って横になるA子。薄明りの中で静かに眠るB子を眺めてから、A子はゆっくりと目を閉じた。
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