せもたれ(社会人)

 日曜日、会社はお休み。

 ベッドの端に腰を下ろしてスマホを見ているA子。

 その足元ではB子がローテーブルに向かって漫画を読んでいる。

 ふと顔を上げたB子は振り向きA子へと顔を向ける。

 音もなく腰を上げ、脚の間にB子は腰を下ろした。


 A子「どしたの」

 B子「ちょっと休もうかなーって」

 背中を預けるB子。


 A子「そう」

 B子「あ、もうちょっとかなー」

 首を少しそらせるように後ろに倒れようとするB子。

 ベッドに片手をつくA子。


 A子「このくらいでいい?」

 B子「うーん、もうちょっとかなー」

 と、A子がついている手首をとってさらに倒れるB子。

 ゆっくりとベッドに背中をつけるA子。それに重なるB子。


 A子「こんなに背もたれ倒しちゃって。もしかして」

 B子「うん、寝るー」


 A子「寝るならちゃんと横にならないと」

 B子「えー、このままがいいー。A子がいるのがーいいんだー」

 A子「そっか。じゃあちゃんと一緒にね」

 B子「……?」


 その後。

 ベッドに横向きに寝るB子。

 その後ろで同じ向きに寝るA子。


 A子「いちおう背中側にきてみた。どう?」

 B子「たいへん心地がグッドです」


 この後すやすやお昼寝した。

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