おさしみちゃん(社会人)

 日曜日で会社はお休み。

 ソファーでくつろぐB子。

 隣にA子がやってきて座りB子へ顔を向ける。


 A子「その髪留めかわいいね」

 B子「うん、この前買ったの。お花が大きめでいいなって」

 今日は花の髪留めをつけている。


 A子「黄色なのも似合ってる」

 B子「えへへー」

 微笑むB子、眺めるA子。


 A子「あれ……なんだろう」

 B子「……?」

 顔を寄せるA子。


 A「なにかを思い出すような。ちょっと見せてもらっていい」

 B子「うん。いいよ」

 手に取り眺めるA子。


 ハッとして、おもむろにB子の頭上にのせる。

 A子「おさしみ」

 B子「え、私おさしみだったの」


 A子「ごめんごめん。でもそれもなんかかわいい」

 B子「じゃあー……いいかな。お醤油ないけど」

 A子「気にならないよ。ワサビもいらない」

 とB子の手をとる。


 B子「そのままでいいの?」

 A子「そのままがいいんだ。……いいよね」

 B子「めしあがれ……!」


 そして二人は昼からおさしみを楽しむのであった。

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