第35話 と言う事で、キャラぶれが過ぎました。
カンナ「俺の事を…覚えてくれていたのですか…?」
赤義カンナは呆然と立ち竦みリーナさんと会話をする。リーナさんは落ち着き、まるで解っていた事の様に対応する。
リーナ「もうそろそ貴方が来てもおかしくないとは思ってた。それより、よく私の事を覚えてたわね。」
…過去に会っているのか?
でもこう言う時って口を挟むのは中々出来な…
ミーニャ「リーナとカンナって知り合いなのぉ?」
ミーニャーー!!(汗)
すげぇな。こんな状況で何も気にせず話を掛けられるなんてな(汗)
ミーニャの質問にリーナさんは冷静且つ無動揺な態度で紅茶を飲みながら返事をした。
リーナ「知り合いではないけど、私がここに来る直前に会ったことがあるわ。」
ここに来る直前?
前にリーナさんが「イヴェンタに来たのは大体六年前ぐらい」って言ってたっけ。
って事は…赤義カンナがここに来たのはそれよりもちょっと前…になるのか。
頭を悩ませていると、赤義カンナは完全に戦意を無くし、軽く微笑みながら話し出した。
カンナ「どうやら、俺が先走ってたみたいだな。この古城に着いた時から不思議に思ってた。町で感じられなかった、陽気で活発的な空気を察した。そして今…全てを理解した。」
そう言うと赤義カンナは俺に近付いて肩に手を置いて俺に向かって話し出す。
カンナ「君からは何も感じられない。むしろ正しき光を感じるとまである。間違っていたのは俺だった…。どうか、許してはくれないか?」
突然過ぎてちょっと動揺している。
えっと…こう言う場合はどうすればいいんだ?
…許すしかあるまい!!
赤義カンナの目を見て警戒心を解き放ち笑顔で「気にする事、ありませんよ…!!」と言った。
赤義カンナは「ありがとう!!」と言いながら笑っていた。
ってな訳で、超バカ高火力能力者の仲間をゲットした。
町の事とかを説明してたら、赤義さんが「町を案内してくれ」って言ってきた。
よぉし、町の支配人(仮)の俺に任せてくれ。
赤義さんを町に連れていくと、町の全員が赤義さんの名を呼んでいた。やっぱりここまで強いと有名人にもなるんだなぁ。
色々と説明していると、坂本さんが手を振りながらこっちに来た。
光信「おぉ!!赤義殿ではありませんか!!」
カンナ「おう!!久しぶりだな!!」
赤義さんは笑顔で返した。
しかし、坂本さんが急に赤義さんに向かって真剣な顔で戦闘ポーズを取り口を開いた。
光信「ここで会ったって事は…どうなるか解るよな?」
ギラギラとした目からは殺気を感じた。この二人、過去に何があったんだ?
すると赤義さんはポケットに手を突っ込み余裕の表情で返事をした。
カンナ「今や俺とあんたは敵同士ながらも、やむを得ず共闘する仲。その殺気と根性は、目の前の戦いが終わるまで取っとけ…。」
待てよ。このやり取り…どっかで見たぞ…?
俺が思い出そうとしていると、坂本さんがコロッと表情を変え、赤義さんと笑いながら話し始めた。
光信「やはり、ネメエタネタは通用するのであるな!!」
カンナ「あったり前だぜ!!」
思い出した。あの台詞…!!
ネメシス・Z・エターナル第2期の第3話で一真が敵軍兵であるセレネスJr.に放った台詞だ…!!
って事は…?
赤義さんに恐る恐る質問した。
千智「あのぉ、赤義さんってもしかして…?」
カンナ「お?千智もネメエタ好きなのか?」
やっぱりだぁぁぁぁぁッ!!
ってか見た目とのギャップスゴくね!?
完全にアニメとか知らない見た目じゃん!!
驚きを隠せなかった。そんな俺に坂本さんが笑いながら声を掛ける。
光信「いやぁ!赤義殿はこう見えてアニメ特撮ゲームにラノベ!色々なものを知っているのでござるよ!!」
カンナ「ここに来てサカモッちゃんに会ってなかったら俺のオタク人生はお先真っ暗だったぜ!!」
人って見掛けによらないって言うけど、本当なんだな…。何か怖くなってきたぜ…。
赤義さんは笑いながら話し出す。
カンナ「ダハハハ!見掛けによらねぇなって元いた世界で良く言われた~(笑)
でもあれだから!!俺が主人公勤めてて作者が前半まで書いたけど描写が無かったり色々と不備があって中止にした『【悲報】高校時代に戻りたくて強く念じ続けた結果、変な世界に辿り着いてしまったんだが…。』の序盤で俺がネメエタオタクってのがバレてっから!!ナハハハハ!!」
千智「えげつない程のメタ発言と共に作者の黒歴史をサラッと口にするんすね(汗)
とにかく色々と突っ込み所があって頭が混乱してるっす(汗)」
カンナ「まぁまぁ!!ネメエタ信者同士仲良くやろうぜ!!」
そう言って俺の肩に手を回しながら笑っていた。
赤義さんの勢いに圧される俺を見た坂本さんが、赤義さんが回している反対側の肩に手を回し、優しい笑みを浮かべ俺に声を掛ける。
光信「ネメエタ信者に、悪い奴はいないでござるよ…!!」
はぁ…なるほどな…。
全く…楽しくて仕方無い世界だぜ…!!
気が付けば俺達三人は肩を組み絶好調の声でネメシス・Z・エターナルの主題歌を歌いまくっていた。
その後、三人で飲食店【ザノベージュ】に入った。
今日は仕事が無くて、休日の人が多かったらしく店内は賑わっていた。俺達が席に着くと、店主であるイードルが赤義さんの仲間入り祝いと言うことで赤義さん、坂本さんに酒を注いでくれた。おっと、俺は元々酒が飲めないからジュースにしてもらったぜ(笑)
酒が入りテンションが上がる。俺はジュースとその場のノリでテンションが爆上がり。日が沈む頃には三人が更に打ち解けていた。
俺達は最高の気分で話し合っていた。
千智「カンナ君は他にどんなアニメとかが好きだったの?」
カンナ「他かぁ!ほのぼの系のアニメも見てたからな!『隣のお部屋の坂上さん』とか見てたぞ!!」
千智「ほほぉ!!俺が小学生の時のアニメだから丁度世代かぁ!!」
光信「懐かしいでござるな!!小生は主人公の妹が好きだったでござる!」
千智「おぉぉぉ!俺と一緒じゃん!!」
本当に楽しかった。
どれぐらいぶりだろうか。ここまで心の底から楽しいと言う感情が跳ね上がったのは。
何となく、懐かしい感じもする。学生の時や友達と久し振りに会った時。そんな気がした。
…話の内容はあれだけどさ。
夜になった。俺達は店を出てカンナ君を新居に案内してから別れた。
戻っている最中、俺は歩きながらサカモッちゃんとさっきと変わらぬテンションで話をしていた。
今日と言う日でめちゃくちゃ打ち解けた。同時にこの町を守る決心も付いた。サカモッちゃんとも別れ、城に向かっているとミーニャが笑顔で走って近付いて来た。
ミーニャ「おかえり!!」
城での手伝いが終わったんだな。「お疲れさん!」と声を掛けた。ミーニャは「ありがとう!」と言いながら抱き付いてきた。
可愛いな…。
近くの岩場に腰を掛けてたわいもなく会話をしていた。
ミーニャ「今日は何してたのぉ?」
千智「今日はカンナ君とサカモッちゃ…坂本さんと三人でザノベージュで話してた!」
ミーニャ「そっか!カンナ良い人でしょ!」
千智「…あぁ…。本当に良い人だったな…。」
俺は夜空を見ながら微笑み、出会いと暖かさに感謝していた。
数分後、ミーニャは手を振り「またね!」と言いながら自分の家に帰った。
俺も城に入る。するとリーナさんが出迎えてくれた。
俺の顔を見るなり優しく笑って声を掛けてくれた。
リーナ「ふふ。随分と楽しかったみたいね。」
千智「そうなんすよ!皆、本当に良い人で…!!」
リーナ「夕食にしましょう。美柰咲も待ってるわ。」
夕食を食べ終え、風呂に入ると自室に戻り今日を振り返りながら窓を開け、町の灯りを眺めていた。
思えば、色々と困難があった三ヶ月だったなぁ~。突然死んで…ここに飛ばされて…濡れ衣を着せられて…この城に辿り着いて…色々な奴と戦って今に至るのか…。
何とも考え深いものがある。何よりも、いきなり訪ねたにも関わらず匿ってくれたリーナさんがいなかったら…今頃俺は…。
…感謝しねぇとな。
余韻に浸っていると後ろから美柰咲が現れ俺を後ろから抱き締めてきた。
ま、美柰咲にも感謝してるっちゃしてるけどさ(笑)
さてと、今日はこのぐらいにするか!
俺は美柰咲を連れてベッドに入って一日を終えた。
【今日の千智のステータスチェック!!】
【葛城千智】Lv.560 HP155/∞ (異国の民)
《火魔力:1200(上限∞)》《水魔力:850(上限∞)》
《風魔力:845(上限∞)》《光魔力:832(上限∞)》
《闇魔力1203(上限∞)》《打撃魔力1003(上限∞)》
《未解放特殊潜在能力:不明》
《解読能力》《浮遊》《能力透視》《演技》
《侵食》《冷静》《戦略》《超見切り》
《ド根性》《覚悟上等》《ホームラン王》
《起死回生》《漢気》《友好》《護衛》
《死神の加護》《超魅力》《超誘惑》《色気》《NTR》《デンジャラスキッカー》《五感鬼神》
《無邪気》《魂の投手》《アイコンタクト》
《調整》《超記憶抹消》《心の潜入》《疑り》
《判断力》《超妄想癖》《イメージング》
《実現化》《残忍》《無慈悲》《冷酷》
《クソオタ》《ネメエタ信者葛城》《潜伏》
…………………………………………………………
《マインドコントロール》《正義の心》
《正しき道》《天候変化》《決心》
《幻獣の加護》《エ□ゲ主人公擬き》《オス》
《粛清》《ハーレム主人公》《捻れた性癖》
《思考の玉砕》《ヒーリング》《火力強化》
《DEF強化》《ダメージ無効(稀)》《クソ野郎》
《高視力》《高聴力》《高嗅覚》《高感覚》
《錬成》《変装》《チーター》《誘惑耐性》
《許し得る精神》《友情》
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