第129話 今年は仮装して飲み屋に行くこともままならぬ(10月22日)

 数年前に、オータムジャンボ宝くじは若者受けを狙ってハロウィンジャンボに名称を変えた。

 その販売が今日までとあって急ぎ買い求めたのであるが、余裕があった年て大安吉日に買うのが果たして正しい験の担ぎ方なのだろうかと思ってしまう。

 ハロウィンが日本にとっての盆のようなものであるのならば、余程仏滅の方がそれに近いのかもしれない。


 それにしても、日本と欧州とでは先祖の迎え方もその賑やかさからして全く違うものだと子供の頃は考えてきたが、今ではその認識が改まりつつある。

 そのきっかけは「盆と正月が一遍にやってきた」という慣用句を見直してみたことなのだが、よくよく考えてみればともに豪勢で煌びやかでなければ成り立たぬ。

 どうしても賑やかであればそれだけで豪勢だという頭になっていたようだが、家族が揃っていつもと違う飯をいただきながら、故人や先祖を偲ぶとういうのは十分に輝かしいことであったろう。


 中学生の教科書に「盆土産」という小説があったように思うが、それも昭和の日本人にとって盆がいかに大きな行事であったのかを十分に残したものと言えよう。

 出稼ぎということが一般化した近代において、家族が揃うということの大きさは何物にも代え難かったのだろう。

 だからこそ「えんびふらい」を父親は買って帰り、駅の停車場までもその余韻に浸る我が子に苦笑しつつも愉しさを感じていたことだろう。


 なるほど、そう考えると日本の盆というのはより大人のためにあった行事なのかもしれぬ。

 それが西洋との大きな違いなのかもしれない。


【本日の出来事】

◎賞味期限迫る食品の自動販売機設置へ

 何やらアプリより事前に購入し、この販売機で受け取る仕組みらしい。

 最大で半額になるというのであればそれなりに需要はありそうなものだが、果たしてどうなることやら。

 それにしても持続可能な社会のために食品ロスの削減をということが叫ばれて久しいが、説法と理念は斜に構えて聞いてしまう私からすればそのようなお題目はどうでもよい。

 ただ、勿体ないなあというしみったれた根性の持ち主としては、有難いことこの上ない取り組みである。

◎停電でジェットコースター停止 USJ

 個人的にはこれが怖くてジェットコースターに進んで乗ることができないところがある。

 絶叫マシーン自体は大丈夫なのだが、もし止まったらと考えてしまう。

 観覧車であればそのまま救助を待つだけかと思って安心していたのだが、よくよく考えると冷暖房設備の弱いゴンドラの中で待つというのも中々にしんどい。

 やはり遊園地ではフードコートにて一杯やっているのが似つかわしいということだろう。


【食日記】

朝:ヌク

昼:かつ丼、にゅうめん

夕:豚と厚揚げと大根の甘辛煮、から揚げ、麦飯、ウィスキーお湯割り3

他:ジョージアヨーロピアン微糖、おーいお茶

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