第130話 欲しいものリストは現在非公開です(10月23日)
人への贈り物がいかに難しいものであるのかは重々承知しているつもりであるが、毎度飲み屋の生誕祭などとなると同じように頭を抱えてしまう。
定番化したものがあれば話は別なのであるが、とらえどころがない場合には何を優先するべきか決めかねてしまい、思考の沼に浸ってしまう。
ただ、近頃は失せ物を渡すよう心掛けている。
長らく身に着けられるものなどは確かに渡す方としては印象的なのだろうが、仕事を終えた時にいつまでも抱えさせるというのはあまり性に合わぬ。
それであれば、一時の血肉となる方が余程好ましいと思うのだが、未だに正解の出ぬところでもある。
一方、私がいただく場合には何でも喜ぶのであるが、やはり荷物が溜まらぬという点では失せ物が最も喜ばしい。
結局、自分を基準に物事を考えているということなのだが、何事もその立場から離れるのは難しいだろう。
それは会社でも政治でも同じであり、結局のところは自分を中心にしか物事を見ることはできない。
そこに理性を以て相手に寄り添うことで贈り物などは決めていくのだが、果たしてその思考を他所で私達は用いているだろうか。
すっかり晩秋の香りがするようになった夜風に吹かれながら、私は戯れに考えていた。
【本日の出来事】
◎阿蘇ロックフェス開催
幸いなことにコロナウィルスの感染状況も阿蘇山の噴火も小康を得、無事に開催に漕ぎ着けられたようである。
阿蘇山の噴火ということで火口周辺は危険であるのだが、それと同時に二キロも離れれば十分であり、草千里も温泉街も大きな問題はないようである。
あとは風評との戦いであるが、それについては発信側も意識して取り除いていかねばならぬ。
私もまた様々な形であ神で着る阿蘇観光の情報を出していきたいと思うのだが、それより先に私の仕事が小康どころか佳境に入りかねないので、どこまでできるのかは未知数である。
◎大谷選手 米専門誌のMVPに選出 日本人初
どうしても暗くなりがちな話ばかりが取り上げられる中で、痛快で明るい話題を届けたのは藤井三冠と大谷選手ではなかったか。
妬みや僻みを基に彼らを論うこともできなくはないが、共に礼儀正しい在り方を心がけているのが素晴らしい。
私のような小物であれば増長し、途端にメディアの格好の的になってしまうところである。
今年も残すところ二か月と少しとなってしまったが、例年は持年に幸多からんことを祈るが、今年は彼らのなお一層の活躍を祈るばかりである。
【食日記】
朝:ヌク
昼:たぬきそば、とり天(梅紫蘇)、塩高菜おにぎり
夕:ビーフシチュー、スパークリングワイン、麦酒7
他:おーいお茶
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