第118話 ラーメン屋おでんをつつく野暮一人(10月11日)

 食に対するこだわりという話をする際、そばについてはどうしても一家言のようなものが頭をもたげてくるのだが、ラーメンについては恐らくこだわりは薄い。

 学生時代に友人からラーメンではあてにならんということを言われたことがあるが、特に当時は私の中で確固たるラーメン観があったわけではなく、あまり気にしていなかった。

 そりゃ蕎麦食いが中華そばまで知るわけがない、と笑って言っていたのが何よりの証左である。


 食とそれぞれに向き合うようになってからはラーメンについても色々と思うところができるようになり、それなりに食べる回数も増えた。

 特に熊本に移り住んでからは旨いラーメン屋も多く、知り合いにラーメン好きもいるため色々と試みている。

 そうなるとラーメンに対する思いも強くなっていくのだが、未だに「うまい、うまい」と啜る領域を抜け出していないように思う。

 ある意味では童心に帰っていただけるのがラーメンであるのかもしれない。


 ただ、いずれのラーメン屋でも独自の雰囲気を持っており、それが私にっては味以上に楽しみとなっているところがある。

 家庭的な雰囲気で和むことのできる店もあれば、戦士の休息地と言うべきラーメン屋もある。

 そのいずれも愉しいのであるが、通い詰めるところはその雰囲気が柱や梁にまで染みついたような店であるのではなかろうか。

 そういう思いを噛みしめながら、やはり私は評論には似合わぬなという思いがその度に木霊するのであった。


【本日の出来事】

◎プロ野球ドラフト会議開催

 毎度、人生の交差点に迷い込んだ気分にさせられるが、その悲喜こもごもが愉しいというのはなんと業が深いものかと思い知らされる。

 果たして彼らはどのような人生を歩んでいくのか、その時初めて今回の会議の採点が行われることだろう。

◎酒のセルフレジ導入へ ローソン

 これで呑兵衛は情け容赦なく、何気兼ねなく酒を買い求められるようになったわけだと思ったものだが、呑兵衛はそのようなことを気にするはずもないなと笑ってしまった。

 そもコンビニで酒を買い求める機会が少なく、日々ウィスキーの大ボトルを手にすることを思えばあまり関係のない話だったのかもしれない。


【食日記】

朝:たまごロール、抹茶オレ

昼:カップヌードルチリトマト、ツナマヨおにぎり

夕:ポテトチップス、手作りコンビーフ、ポテトサラダ、サルシッチャ、デミハンバーグ、瓶ビール2、グラスワイン2、チョコレート菓子、ホットウィスキー3、ウィスキーロック1、ウンダーベルグのソーダ割1

他:タリーズブラック

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