第119話 ローマに在れば ローマ人に従え(10月12日)

 先日行きつけのバーに伺った際に「バーの十戒」なるものがあることを伺った。

 何やらカクテルグラスの中が二つに裂けそうな話であるが、その実は掟というかマナーというべき話であった。

 一つひとつは何も難しい話ではないのだが、これを丁寧に避けていくというのはやはり難しい。

 私も冷や汗をかきつつ話を伺いつつ、若輩はまだまだ学ぶべきことが多いなと思わされる一事であった。


 蕎麦屋で一杯手繰る時、長尻は良くないと教えられたものだが、出てきた端からいただくべしというのは創作を再開してから揺らいでいる。

 蕎麦は伸びるのが早いための在り方なのだが、それだけに創作との釣り合いでいつも悩まされる。

 ただ、少なくとも長々しく喋り倒して蕎麦を伸ばすこともなければ、撮影後はあと言う間もなくざるを空けてしまう。

 なに、食欲に忠実というだけなのであるが。


 居酒屋での升酒の飲み方もまた独特の作法を持つ。

 好きに飲んでも良いのだが、やはり習わされた飲み方が最も心地よくいただける。

 家でやる時もやるものだから、習慣というのは恐ろしい。


 郷にいれば郷に従えというが、飯屋もまたそうした道の一つと言って過言ではないだろう。

 無論、従わずにいることもできるが、私は少なくともそうした心地の悪さが苦手なようである。

 今日もまた一つ学べるよう真摯にありたい。


【本日の出来事】

◎LCCピーチ 国内線乗り放題チケットを販売

 十一月の一か月間だけ乗り放題ということであるが、ひと月乗り放題であれば仕事がなければ好き放題に移動ができそうなものである。

 なんとも夢のある話だが、残念ながら私には仕事もあれば現実的な生活もある。

 自由に羽を生やして飛ぶことなど夢のまた夢である。

◎熊本県産米 作付「不況」

 初秋の天候不順があれほど続けばさもありなんと思っていたが、他所では普通というところもあり、熊本の受難と言うべきであろう。

 単純に考えれば飯の話で済むのだが、我が最愛の日本酒は米から作られる。

 この一年に不安しか残らないというのはあまりにも悲観しすぎだろうか。


【食日記】

朝:春巻き

昼:カップヌードル謎肉祭、ツナマヨおにぎり、野菜ジュース

夕:牛肉のバーベキュー炒め、もやしソテー、ウィスキーお湯割り3

他:おーいお茶

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