第114話 荒野を行く(10月7日)
かの者の活躍には常に勇壮なファンファーレが付き物であった。
独り寂しく原野を行く春も、命を賭して戦う時も、地の底まで引き摺り込む闇も、その先に待つ安寧と自らを迎える楽隊の輝きにより超えていく。
やがて悲しい思いもし、目を背けたくなる現実にも接し、それでも寄り添うものがあったからこそ負けることなく進むことができた。
作曲家すぎやまこういち氏の死去の報に、多くの方がそれぞれの思い出を照会されたことだろうが、私はなんといってもゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの楽曲であった。
私が初めてのめり込んだゲームはこの三作目であり、伝説の名に相応しく堂々たる勇者の旅がその音楽によって彩られ、未だに色褪せることはない。
また、初めて地下世界へと降り立った時に響いた物悲しい一曲が、やがて子孫の旅につながることを知った時、改めて荒涼とした世界を広げさせた名曲はきっと私の旅が終わるまで頭の中で響き続けるだろう。
語り始めるととてもでないが、取り止めもなくなり、終わらない。
また改めて書き連ねるとして、今はひとえにすぎやまこういち氏のご冥福をお祈りする。
【本日の出来事】
◎関東地方で震度5強の地震
こうも大きな地震が続くと不安が高まるばかりであるが、だからこそ淡々と備えをしておかねばと襟を正させられる。
思えば、熊本地震の際も予期せぬ中での被災であり、常在戦場ではないが少しでも備えをしておきたい。
それにしても、大都市もまた災害には弱いものである。
災害大国日本ではその点において大きな差はないのかも知れない。
◎熊本県菊池市でエミュー逃亡
不安や殺伐が闊歩する中で、なんともコミカルな話に少々笑わせていただいた。
無論、大きな騒動になっているのだから不謹慎なのかもしれないが、自由を求めた鳥たちの姿を微笑ましく見られるほどのゆとりはせめて持っておきたいものである。
【食日記】
朝:ヌク
昼:おにぎり弁当、唐揚げ、カレー南蛮そば
夕:ヌク
健康診断前夜の為、絶食しながら夜明けを待つ。
途中で炭酸水すら止め、あとは鉄管ビールに頼るばかりである。
他:おーいお茶、炭酸水
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます