第113話 不健康診断に備えて(10月6日)
健康診断が明後日に迫り、今宵の晩酌は「末期の酒」となったが、いつも通りの食事がそのまま広がるだけである。
ただ、今日は昼食を摂りそびれてしまったために、かしわめしが流れ込んできてしまったのであるが、それもまたご愛敬というべきであろう。
いずれにせよ、明後日は久しぶりに体重計へと臨み、血を以って身体を覗かれることとなる。
これに来年度は胃カメラなどが入るのかと思うと憂鬱であるが、鬼が笑わぬようそれ以上は考えぬこととする。
健康診断は毎回率先していくようにしているのだが、それというのも総務部に要らぬ手間をかけさせぬためである。
人にっては単なる行事の一つとしか思っていないようだが、法令で定められているため従わぬようであればそれだけで会社に迷惑をかけることとなる。
己が身体が可愛いという思考はあまりないのだが、面倒だなと思っても我儘で困らせた総務部の顔を思い描けば重い腰が自然と上がるからおかしなものである。
コンビニで深夜に騒ぐ、夜道を高鳴るバイクで駆け巡る、酒を飲んで車に乗る。
全てはその先に何があるのかを想像できぬところに問題があるのではなかろうかと感じてしまう。
いや、正しくは考える気がないだけなのかもしれないが、それは己に何かが不足していると言われているようで恥ずかしくはないのだろうか。
自分勝手はそれこそ好きにしろとしか言いようがないのかもしれないが、その前に一歩立ち止まる癖を持つというのは人が想像力を与えられた以上、常に心すべきことである。
【本日の出来事】
◎北海道旭岳初冠雪
盆の前後の長雨から寒波を予想し、今年の冬は寒くなるのではと予想をしていたが、どうやら外れていきそうである。
気象予報士ではないため、自分の予想など外れてしまえば安心なのであるが、逆にこの暑さがいつまで続くのかと心配になってくる。
それと同時に夜風の心地よさが身に染みるのであるが、その分だけ身体を壊さぬよう自愛をしなければならない。
◎桜を見る会夕食会 安倍元首相は不起訴相当
検察審査会の強制起訴については、小沢氏の陸山会問題の頃から一貫して反対をしているが、一方で周囲の反応としては大きく変わっていないことを痛感する。
司法の原則は「疑わしきは罰せず」のはずであるが、それを寄ってたかって吊るし上げて法廷の場に引き摺り出すということが現代の「オストラシズム」と言うべきものではないかと感じてしまうのである。
突っ込んで言ってしまえば、政敵を排除するのに利用しやすいシステムであり、司法によって最終的な判断は下されるものの、日本の場合は起訴自体に不名誉な印象があるため受けた側の苦痛は計り知れない。
これを変えるには審査会制度を改めるか、被告への目を柔らかくするか。
いずれにせよ、ただただ面白がって吊るし上げることだけは、あってはならない。
【食日記】
朝:ヌク
昼:ビッグポークフランク
夕:豚骨野菜炒め、かしわめしのおにぎり、から揚げ、ウィンナー、カレー風味炒り卵、ウィスキーお湯割り4
他:おーいお茶
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