第101話 繁忙に非ざるとき(9月24日)

 ここ二週間ほどの私は気でも狂ったかと思うほどに労働時間が増している。

 いや、一般の社会人に比べれば全く大したことはないのであるが、それでも怠け者の私からすれば驚くに値する。

 これが繁忙期であれば致し方なしと受け入れるのであるが、今はまだ閑散期に近いため予定が大いにくるっているのが現状である。

 来週には戻せるとふんでいるのだが、果たしてどうなることかと戦々恐々である。


 とはいえ、この繁忙の原因は必ずしも仕事ばかりに帰すことはできず、最近の趣味の充実も大きな割合を占めている。

 趣味が一つであればそれに集中して済むのであるが、二つの創作を抱えるとどうしてもバランスをとるのが難しい。

 特に、以前にも紹介した通り私は作業に没入することが多いため、切り替えが必要となるのは少々苦しい。

 それでも、こちらは好きなことであるため嬉々として取り組んでいる部分がある。

 我ながら被虐的なものだという嘲笑が痛々しい。


 ただ、その趣味もあくまでも私の夢に向かう一里塚でしかない。

 こうして一日に一定以上の文量を書くというのはそれなりに苦しいことであるが、それが文筆家としての基礎力を作りつつある。

 以前に比べれば執筆も早くなったのであるが、それでも、まだ前に進みたいと思っている。

 その一方で、これが限界ではないかという恐れは常に付き纏う。

 それを何度も覆してきているのだが、果たして今回も覆せるのか我が事ながら見ものである。


 間もなくカクヨムコンの詳細が発表されるのだろうが、何を書くかは未だに検討を繰り返している。

 いずれにせよ今年も参加をする予定にしてはいるのだが、そろそろストックを準備しておかなければ心許ない。

 昨年度とは違い、今年は動画の作成もありその分の時間を考慮に入れる必要がある。

 それにこの日記もあるため、準備をしてし過ぎることはないだろう。

 心を抉るような苦しみを越えて書き上げた昨年に対し、今年はどのような思いを残すことができるのか。

 今から期待と不安で揺れるのが心地よい。


【本日の出来事】

◎中国中央銀行 仮想通貨を排除

 資金洗浄という名の仮装に用いられた仮想通貨が中国政府により火を灯され葬られた瞬間である。

 いや、これは失礼。

 ただ世界最大級の市場を失った仮想通貨は果たしてのこ先、逞しく生き延びれるのか見物である。

 なに、今ある商取引の中にも数々の荒波を越えてきたものがある以上、商人の火が消えることはないと思うのだ。

 このさきにあるけしきを見てみたいという好奇心は投機に手を出しておらぬが故の僻みかもしれぬが。

◎リンゴ農家での副業可能に 弘前市職員

 地方の主要産業の担い手をどのように確保するかは問題であるが、特に過疎が進む地域でのそれは最早余裕のない問題である。

 公務員の副業禁止規程はそれなりに必要なものであろうが、それが地域への貢献に第一の目的を置くのであれば今回の措置は正しいものと言えるだろう。

 ただこれも健全な姿であるとは到底言えず、働き手の確保は急務である。

 そのようなことを第三次産業にぬくぬくと従事する者が言えば怒られそうでもある。

【食日記】

朝:ヌク

昼:ごつ盛り味噌、鯖と高菜のおむすび、から揚げ、野菜ジュース

夕:ポテマカサラダ、プルコギ風牛焼肉、ウィスキーお湯割り3

他:おーいお茶

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