第96話 百について何になる(9月19日)

 もうすぐ百話という大台に近付きつつあるのだが、藤井三冠より学んでまずは目の前にある日常と真正面から向き合うことだけに集中するように努めている。

 終わりのある話であればともかく、本作は自らが投げ出した時が終焉であり、その到達点は自分で自由に決めることができる。

 それだけにここまでまずはと思ってしまうと、そこで気持ちが途切れてしまいかねない。

 区切りを全く考えないというのは不可能事であるが、気持ちの終着点を設けることは何とか避けることができる。

 最も危なかったのは三日坊主の先にあった三か月目であったのだが、短くとも辛くともこの習慣だけは自分と向き合う時間として続けていきたいと考え、必死でしがみついている。


 将棋であれば、その先にある勝利というものが一つ一つの目標となるのだが、この文章の場合にはそのようなものがないのが辛い所である。

 それでも、物書きの在り方などそのようなものではないかと言われてしまえばそれまでである。

 尽きることのない思いや雑念をたなに並べ続け、また新たな文章に挑む。

 成程、私はようやく物書きの端くれとして舞台に立てたのかもしれない。


【本日の出来事】

◎LGBT法に河野氏「党議拘束外す」

 LGBTについては特に語ることがないので置いておくが、党議拘束については非常に興味深いと思ってしまう。

 以前、臓器移植法の審議で外されたことがあるが、あの時の審議ほど立法府が生きるということに向き合ったことはあるだろうかと感心した。

 無論、議院内閣制における政党政治は同じ党の党員が同じ方向を向くことで成り立っているのだが、時には深く考えるという点において良いのではなかろうか。

 無論、全て党議拘束なしではいけない。

 ヒトというものがどのようなものであるのかを本質的に考える必要がある時に、成されるべきである。

◎N党 有罪判決を受けた新人を候補に擁立 参院山口補選

 過激な言動というのは時に人を惹きつけるものであるが、それに盲目的に従うのは危険である。

 その危険性を知って投票するのか、ということを投票を検討されている方には問いたい。

 民主主義とは誰しもが政治に参加できる代わりに、誰しもがその政治的な在り方を問われる政体でもある。


【食日記】

朝:ヌク

昼:ちゃんぽん、炒飯、野菜天ぷら(人参、茄子、南瓜)、菜のあえ物、牛テールスープ、ゴーヤチャンプルー、茶碗蒸し、杏仁豆腐、ウーロン茶

夕:いり焼き鍋、日本酒

他:レッドブル、タリーズブラック、カフェオレ

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