第75話 程よくという言葉の心地よさ(8月29日)
久しぶりに出社が遅かったこともあり、出社の準備をしてから転寝していると思わず寝坊してしまうところであった。
危うく遅刻するのではないかとも思っていたのだが、遅くなったことで渋滞にかからず行くことができ少し余裕を持って着くことができた。
そこで今日が日曜日であることに気付き、なるほどお休みの方も多かったからかと早く着いた理由に少しだけ笑ってしまった。
昔は日曜日を含めて休みが少なかったと言えばいつの時代の話かと言われてしまいそうであるが、江戸の頃は正月以外の休みはどのようであったのかと思ってしまう。
とはいえ、身体がいうことを聞かなければ休みとなることもあり、どちらの方がゆとりがあったのだろうか。
私としては今の働き方が良いという思いでいるのだが、実際にその街中に放り込まれればどのように答えるものか想像はできぬ。
慎ましやかに愉しむというのが性に合っているのかもしれず、一度味わってみたいものである。
ゆとりを求めて様々な物事が改良されていったにもかかわらず、朝から夜まで働く日々を続けるというのは、なんだかんだで人は働くということから逃れられないのかもしれない。
一時期、モラトリアムのような生活をしたこともあったが、今の方が生活に張りがあり活き活きとまでは行かずとも程よい生活を送ることができている。
自由となる時間は少なくなってしまうものの、生きていく意味を見いだすことができるために人としての実感を持つことができる。
コロナ禍で休業と繁忙とに分かれているのは、そうした意味では不健全な状況と言える。
働かぬというのは身銭以上に生きがいを失いかねず、繁忙というのは穏やかな心を失わしめる。
一瞬であれば良いのだが、それが長く続くとどのようになってしまうのか。
繁忙期を終えた今、ふと思ってしまった。
いや、それとも辞表を手にサマージャンボの当選番号を見たことへの償いか。
【本日の出来事】
◎広島阪神に三連勝
広島はこれで最下位から一挙に四位へ浮上したそうで、鯉幟の上がる前から広がっていたファンの厭戦気分が相当に巻き返したことだろう。
方や阪神は首位から三位にまで陥落し、意気消沈もいいことであろう。
しかし、その実態は混戦と言った方が近く、ある意味では非常に見ごたえのあるペナントレースになったとも言えよう。
このような時に必死に応援する声と精一杯のプレーを眺めながら、球場で一杯いただくのはたまらないのだが、それは叶わぬ夢の話。
せめて文章でその成り行きを見詰めつつ、晩酌の友としたい。
◎村上春樹氏 菅首相を批判
「新生イタリアの文人たちは、いっせいに左翼を宣告する。何やら左は、右よりもよほど、ファンタジーが豊かでもあるかのようだ」
――塩野七海氏著『サイレント・マイノリティ』「自由な精神」よりロンガジーネの言葉
【食日記】
朝:ヌク
昼:メンチカツバーガー、カレーメンチカツバーガー
夕:煮込みラーメン二郎風、ウィスキーお湯割り4
二郎風を語りながら、ラーメン二郎に行ったことはないというのがお粗末であるのだが、ひとつのお遊びと思っていただければ幸いである。
それにしても、写真では相当量のニンニクを入れているものもあったようだが、エスビーはこの調味料を業務用サイズで出してもいいかもしれない。
いや、やり過ぎてしまっては医者から文句を言われてしまうか。
他:おーいお茶
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