第42話 鳥は風を負う(7月27日)
以前に書いていたエッセイと同様に、本作は日記として一日につき一つの内容を取り上げることとしている。
単純に計算すれば年間で三六五の題材が必要となり、いかに途方もないことかと思われるため始める際には相当に悩んだものである。
故に、多少の内容の被りは仕方ないと腹を括って進めているのだが、それと同時にこの繁忙期には出来事と食日記だけでの投稿をすることもあろうと覚悟している。
今のところは遅れながらもなんとか書き続けているが、果たしていつまで耐えられるのかという不安は尽きない。
日々、家で料理をする者もまた同様の悩みを抱えているのだろうかと思ってしまうが、こちらは遅れが許されぬ分、より大変である。
自分の分だけであればまだしも、他者の分までとなると組み合わせや内容を変えるというのはよほどの蓄積がなければ難しい。
自由に買えると思っていたコンビニ弁当でさえ、うちに溜息の出るものへと変わっていく。
これに目を輝かせる少年少女を見かける度に、私はその向こうにある日々の食卓を憧憬を以って眺めてしまう。
自由であるというのは時に重苦しいものでもある。
ただそれもまた自由だからこそ感じる重たさなのかもしれない。
【本日の出来事】
◎「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界文化遺産に登録決定
高校で世界史を学習した後で日本史を眺め直すと、旧石器時代から新石器時代への移行ではなく、縄文・弥生という時代区分が出てくるためどうしても混乱してしまう。
今では大分と改善されたものであるが、日本の成り立ちもまた特異なものであり、一人でも多くの方を歴史の渦へ引き摺り込むものであってほしいと願うばかりだ。
◎熊本工業 甲子園本戦へ出場決定
話によると地区大会の決勝戦では卒業生や保護者、在校生が応援に駆け付けたという。
関連記事から総勢千四百人と計算したのであるが、その一方で飲食店への営業時間短縮要請が発出される見込みである。
どのような社説を地方紙が載せるのか、少々楽しみでしかない。
【食日記】
朝:ヨーグルト
我からヨーグルトを買い求めて朝にいただくというのは、果たして何年ぶりのことであったろうか。
腸が整ったせいか今日の仕事は快調に進んだ、と言えればよいのだが、繁忙期の長時間勤務ではそうは問屋が卸さないものである。
昼:ごつもり味噌ラーメン、梅ひじきおにぎり、野菜ジュース
夕:カツカレー、ウィスキーお湯割り2、インスタント汁粉
酒後の甘味は中々に罪深いものを感じるが、疲れた身には染みわたる。
下手にアイスを頂くよりも夏場には心地よいと嘯いておこう。
他:おーいお茶、タリーズブラック、強炭酸水
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