第40話 微塵も見えぬ未来(7月25日)

 これ以上狭い部屋に買い込んでどうなるのかと友人に笑われてしまいそうであるが、フードプロセッサーをいよいよ買い求めた。

 中古品ではあるものの、単純な機構であればあまり問題はない。

 それよりも料理をするうえでみじん切りが容易にできるというのは非常にありがたいものだ。

 特に深夜にみじん切りなどをした日には、お隣さんから翌朝睨まれかねず、心の平安にも繋がるというものだ。


 とはいえそれほどにみじん切りを多用するかと言えばそのようなことはなく、あくまでも一つの道楽にしか過ぎないだろう。

 無くとも生活はできるのだが、手間を省き料理の幅を広げることはその質を高めるのにどれほど有用であろうか。


 香川県にテレビゲームの制限に関する条例があるとのことだが、それはゲームの持つ櫃の側面ばかりを見て全体に対して盲目となっているのではないのだろうか。

 必ずしもゲームがなければ生活ができぬというものではないのだが、それによって豊かになる生活もまた存在する。

 伝統芸能や小説もまたそうした中から生じ、今は一つの教養となった。

 そうして培われた想像力というのはやがて未来を創る政治家には必須だと私は考えていたのだが、どうやら違っていたらしい。


 一先ず、次の休みにはカレーかハンバーグでも作ってみよう。


【本日の出来事】

◎藤井二冠 叡王戦白星発進

 苦手としていた豊島竜王を相手にこれで二連勝となったのだが、このまま藤井二冠が勝利を重ねるのか、それとも豊島竜王が反撃に出るのか。

 必ずしも将棋好きという訳ではないのだが、近頃は対局よりも盤上ないしは盤外で繰り広げられる人生のぶつかり合いを楽しみにしている。

 ここに渡辺名人、永瀬王座がどのように絡み、木村九段や羽生九段が割って入るのか楽しみでしかない。

 これを故米長永世棋聖に解説をしてもらいたかったものだが、人生とはかくも上手くいかぬものである。

◎蒲島知事 豪雨仮設入居者との意見交換会開始

 昨年七月の豪雨で被災した仮設住宅の入居者と意見交換会を始めたとのことであるが、それができるほどには落ち着きが出たということなのだろう。

 無論、道はまだ遠く平たんではないが、良い生活に戻れるよう知事の政治を見守ろう。


【食日記】

朝:桜桃7

昼:ミニかけそば

夕:高菜漬け、鯛のカルパッチョ、セロリのポン酢漬け、小松菜の煮物、鰤南蛮、里芋と蒟蒻のオランダ煮、赤い恋人、マイクロ胡瓜とトマトのマリネ、鉄板餃子、冷やしピーマン、胡麻鰤、ヱビス小瓶、日本酒、濁酒ビール、ウィスキー

他:お茶

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