第39話 純白も漆黒もなお道を得ず(7月24日)
いよいよ最長の繁忙期に突入したのであるが、体が慣れるまでに今しばらくかかるだろう。
一度慣れてしまえばこちらのものなのだが、それまでは無理をせぬように体を鞭打つという何とも矛盾に満ちた日々を過ごさねばならない。
だからこそ食が肝となるのだが、それはたらふく肉を喰らえば良しという訳にも行かぬ故に難しい。
その一方で、飲み物となると近頃の私は、というよりも数年にわたってタリーズブラックを愛飲している。
馬鹿の一つ覚えと言われてしまえばお終いだが、時に離れることはあってもいつかは戻ってきてしまうから不思議な味である。
他のブラックの缶コーヒーに私は手を付けぬ。
正しくは手を付けられぬと言うべきか。
酒を飲むようになってから苦いものを身体が好むようになりはしたのであるが、純粋な苦味単体が喉を通るのはいけないらしい。
雨上がりの空のように、曇天から青空が覗くような苦味にこそ私は安らぎを覚えるようだ。
時に、一日に二本も三本もいただくことがあるのだが、一日中働きづめていると青空を身体が欲するという訳だろう。
一日休みを挟んでの連勤ではあるが、この合間で少しばかり買い込むこととしよう。
また職場の冷蔵庫を占領することになるのだが。
【本日の出来事】
◎中国 学習塾規制へ「過剰な宿題の見直しを」
韓国も中国も受験戦争の激しさは日本以上に苛烈であるのだが、それを強権で抑え込むというのはいかにも共産主義らしいやり口である。
深夜までの学習を小学生に課すというのはいかがなものかと思うところもあるが、這えば立て、立てば歩めの親心とはよく言ったもので、子供の幸福なるものを祈って背を叩くのは仕方のない性分なのだろう。
果たしてこれで落ち着くのか、それとも親の思いは規制を超えるのか見守りたい。
◎熊本市動物園 夜間開園開始
恥ずかしながら熊本市動物園をまだ訪ねたことはないのだが、震災を経て戻ってきた動物たちの夜の姿というのはいかに面白いものであるか。
愛護団体からすれば言語道断と言われてしまいそうであるが、身近で知らぬ動物を学ぶというのは愛護の心を発芽させるのに有益であろう。
なに、動物を愛護して人間を虐げるよりはいくらかましである。
【食日記】
朝:ヌク
昼:肉うどん、野菜ジュース
夜:ポテトサラダ、鶏唐揚げ、豚と韮の大蒜鍋、締めのちゃんぽん麺、缶チューハイ2、日本酒茶碗4
鶏ガラに大蒜、生姜、鷹の爪を放り、それに豚と韮をさっと通しただけのお手軽鍋であるのだが、それだけに冷や酒が進んでしまう。
締めを焼きそば用の細麺と悩んだが、大蒜が利いてこちらの方がやはり良かった。
他:タリーズブラック
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