第37話 心静かに(7月22日)
繁忙期は無茶をするものと決まっているから、その前は可能な限りゆっくりと過ごす。
可能であれば何もかも忘れて寝てしまいたいのだが、それでは許さぬと気がそぞろとなってしまう。
祝日も関係なく今日は働き、祭日も関係なく明日は休む。
あれこれと考えた末に少しだけ珍しい足の伸ばし方をすることにした。
久し振りに昼酒を楽しもう。
それが休みの自由だと言い聞かせ、終わらぬ残務を必死で片付けた。
【本日の出来事】
◎「夏目友人帳展」始まる
実は本作を読んだことがまだなく、私個人としてはちょうど良いきっかけになるのではないかと踏んでいる。
今年の盆も物見遊山とは参らぬ故、ワクチン接種後は読書に耽ることとしよう。
◎児童文学者 那須正幹氏死去
小学生の頃に読書を始めたきっかけは「レニフィルの冒険」を受けての指輪物語であるのだが、そこで挫折を経験した私はズッコケ三人組シリーズで読破という言葉を知った。
等身大の少年たちが肉感を持って動く様に感動を覚え、未だに三人は私の心の中で活躍を続けている。
歴史の教科書に出るような文豪ではないのかもしれないが、こうして子供たちの心を育てたという歴史は何よりも尊い。
彼方でも夢ある物語を書かれていることを夢見つつ、ご冥福をお祈りする。
【食日記】
朝:ヌク
昼:鬼おろし蕎麦、山葵サーモンおにぎり
夏場のおろし蕎麦やとろろ蕎麦ほど、野趣に富んだものはない。
気合が入らぬ時にはこれに限るのだが、ひとつ七味を振るとなおよし。
夕:かき揚げ、紅ショウガかき揚げ、ワカメのから揚げ、とり天串、おろし丸天、揚げギョーザ、かけうどん、瓶麦酒2
久方振りに揚物で無理をして酒が入らなかったようである。
まだ不惑を過ぎぬというのにこの体たらくでは父に笑われてしまいそうである。
他:タリーズブラック
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