第44話 私の気持ち

な、な、何を私は言ってるの…。

おかしい…。

私、絶対おかしい…。

とりあえず、キッチンに駆け込む。

両手で顔を扇ぎ、熱を冷まそうとするが、全然冷めてこない…。

ど、どうしよう…。

めちゃくちゃ、恥ずかしい事カミングアウトしたっ!

その場にしゃがみ込む。

あれって…。

さっきの自分のセリフを思い出す。

あれって…、セイラムの事好きだって言ってるみたいなもんじゃない…。

!!

ってか…、私…。

私…、セ、セイラムの事…、

……、

…す…き…なん…だ…。

行き当たった答えに、すんなり納得出来た。

え…、でも…、いつから…?

え…、そんなのわかんない…。

でも、好き…。

そう、好き…。

たまらなく、好き…。

セイラムの隣にずっと居たい。

何となく自分の中で答えが見つかり、気持ちも落ち着いてきた…。

私は、ゆっくり立ち上がる。


「わっ!」


思わず、声をあげる。


「ゆ、優さん…。」


そう、優さんが立っていた。


「さくらさん、夕食の準備、そろそろしますか?」


「そ、そうですね…。」


顔が、熱くなる…。

い…、いつからいたんだろ…。


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